初心者必見!面白いほど良く分かる中国人コミュニケーション術! -4ページ目

初心者必見!面白いほど良く分かる中国人コミュニケーション術!

中国語の勉強や中国人とのコミュニケーションで悩むあなた。
中国の大学を卒業し、中国人妻を持つ堀江が、
読むだけで、「なんだ!そういう事だったのか!」と納得のコツをお教えします。

最近、論語の素読が流行っているそうです。物も情報も溢れる昨今、今こそ心の修養に力を入れる時なのだと感じています。

とは言え、ここは中国語学習者が集まるブログ。普通に「子曰く…」なんてやっていても面白くないので、原文で論語を見ていきたいと思います。
お気に入りの内容を1つでも2つでも覚えて頂ければ幸いです。

知らず知らずのうちに人間としての軸ができ、なお且つ中国語のリズムが身につきます。

それに中国人との会話でさらっと論語の引用なんか出したら、「お~!」って言われちゃいますよ♪

◆今日の論語◆

【原文】

学而篇1-13
有子(1)曰:“信近(2)于义(3),言可复(4)也;恭近于礼,远(5)耻辱也;因(6)不失其亲,亦可宗(7)也。”


【ピンイン】

You3 zi3 yue1:”Xin4 jin4 yu2 yi4, yan2 ke3 fu4 ye3; gong1 jin4 yu2 li3, yuan4 chi3 ru3 ye3; Yin1 bu4 shi1 qi2 qin1, yi4 ke3 zong1 ye3.”


【解説】

(1)有子:孔子の生徒。姓は有、名は若。孔子よりも13歳年下という説と、33歳年下という説の2つがあるが、後者の方が有力。《論語》に登場する孔子の生徒は一般的に字(あざな)で記載されるが、曾参(そうさん。孔子の弟子。)と有若のみに「子」が付けられている。「曾子」、「有子」のように。それゆえ、《論語》そのものが曾子、有子による記述だという説もある。

(2)近:「近しい」、「合致する」の意味。

(3)义:「正義」、「世の中の道理」の意味。

(4)复:「実践する」の意味。

(5)远:発音は「yuan4」。使役動詞。「~を遠ざける」、「~を避ける」の意味。

(6)因:「頼る」、「拠り所にする」の意味。また、別の説では「因」を「姻」とし、家族の関係について述べている部分だとする説もあるが、前文との繋がりが無いので、ここでは前者の説とする。

(7)宗:「尊敬する」の意味。また、「宗主」のような解釈もあるが、ここでは採用しない。


【現代中国語訳】

有子说:“讲信用要符合于义,(符合于义的)话才能实行;恭敬要符合于礼,这样才能远离耻辱;依靠这些想法而接近它,就可以值得受到尊敬了。”


【日本語訳】(by堀江)

有子が言った。「信用というのは世の中の道理に適っていて初めて成り立つものです。ですから、世の中の道理にかなっている話なら実行に移して良いでしょう。(実行する事で信用に繋がります。)

また、人を敬うという事は礼に適っていて初めて成り立つものです。ですので、礼に習っていれば無用な誤解や恥辱を受ける事もありません。(ただ我流に敬うだけだと、却って無礼だったり、下心があるなど、誤解されるかもしれません。)

こうした(義や礼)をしっかり保ち、また熟知する事で、人からの尊敬を得られる人物になれるのです。」


【所感】

今回は全体的に言葉足らずに感じますね。
思い切って私なりの解釈を日本語訳に反映させてみました。だいぶ分かり易くなったと思います。

「信」と「義」の関係、「恭」と「礼」の関係、どちらもその通りだと思います。
また「信」と「恭」は状態なのに対し、「義」と「礼」は客観的なルール、規則だという事が分かります。
きちんと「義」と「礼」を知る事で、「信」と「恭」も表現できると、理解しています。


また後半部分、「因不失其亲」以降は日本語でも中国語でも、様々な解釈がありました。

「因」を同じ発音の「姻」として、後半部分は家族との関係を説いているものだという説もありましたね。
また「因」を私と同じように「頼る」と解釈しても、何を頼るのか、そして「亲」と「宗」が何を指すかによって、だいぶ解釈が違うようです。

言葉を補えば私は「因之不失其亲」と理解し、「之」は前述の「義」や「礼」として、「亲」を「義や礼について親しくする、つまりしっかりとそれを心の中心に置き、熟知する」という風に理解しました。

そうすれば、人々の「宗」となれる。中心人物や、信頼や尊敬を集める人物になれる又はそういう状態になれると。


皆さんは、どういう風に読み解きましたか?

お互いの意見を交換し合う、そういう機会が有ると良いですね!


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中国コミュニケーションコーチ堀江 昇
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普通に「子曰く…」なんてやっていても面白くないので、原文で論語を見ていきたいと思います。お気に入りの内容を1つでも2つでも覚えて頂ければ幸いです。

知らず知らずのうちに人間としての軸ができ、なお且つ中国語のリズムが身につきます。
それに中国人との会話でさらっと論語の引用なんか出したら、「お~!」って言われちゃいますよ♪

◆今日の論語◆

【原文】

学而篇1-12有子(1)曰:“礼(2)之用,和(3)为贵。先王之道(4),斯(5)为美。小大由之(6),有所不行。知(7)和而和,不以礼节之(8),亦(9)不可行也。”

【ピンイン】

You3 zi3 yue1:”Li3 zhi1 yong4, he2 wei2 gui4. Xian1 wang2 zhi1 dao4, si1 wei2 mei3. Xiao3 da4 you2 zhi1, you3 suo3 bu4 xing2. Zhi1 he2 er2 he2, bu4 yi3 li3 jie2 zhi1, yi4 bu4 ke3 xing2 ye3”

【解説】

(1)有子:孔子の生徒。姓は有、名は若。孔子よりも13歳年下という説と、33歳年下という説の2つがあるが、後者の方が有力。《論語》に登場する孔子の生徒は一般的に字(あざな)で記載されるが、曾参(そうさん。孔子の弟子。)と有若のみに「子」が付けられている。「曾子」、「有子」のように。それゆえ、《論語》そのものが曾子、有子による記述だという説もある。

(2)礼:当時(春秋時代)、「礼」は広く奴隷制社会の法令制度や道徳を指す。孔子の言う「礼」は《周礼》(西周の礼節を書いた本)の礼節や儀式の行い方と、人々の一般的な道徳を指す。

(3)和:「調和、協調」の意味。

(4)先王之道:「尭、舜、禹、湯、文、武,周公」等、古代帝王の治世の道。

(5)斯:(Si1)。「これ、この」の意味。ここでは先に出てくる「礼」と「和」を指す。

(6)之:「これ、この」の意味。ここでは「先王の道」を指す。

(7)知:現代中国語と同じ、「知る」という意味。「和を知って、和を成す」って分かりにくいが、つまり、和はあくまで結果であり(知り、認知できる現象)、手段では無いという事だと理解。

(8)之:「国を治める」や「和(調和)を達成する」と理解。

(9)亦:(Yi4)。「~も、又」の意味。


【現代中国語訳】

有子说:“礼的应用,以和谐为贵。古代君主的治国方法,可宝贵的地方就在这里。但不论大事小事只顾按和谐的办法去做,有的时候就行不通。为和谐而和谐,不以礼来节制和谐,也是不可行的。”


【日本語訳】(by堀江)

有子が言った。「礼節というものは和を目的とした活用が望ましい。国を上手に収めてきた古代の君主たちは皆こうしています。しかし、重大な事も、些細な事も、皆同じように対処していたのでは上手くいかない時もあるでしょう。また、和を成すには礼節を以って成すべきで、和を以って和を求めたのでは(却って国が乱れて)、上手くいかないでしょう。」


【所感】

「和」は儒家が提唱する倫理、政治、社会の原則です。
とはいえ、むやみやたらに「和」を良しとするのではなく、キチンとした「法令、礼儀」を遵守した上での「和」であると言っています。

注釈にもあるように、孔子の唱える「礼」とは奴隷社会の「礼」。そこには厳格な上下関係がありましたし、労使の関係もありました。もちろんそこには超えてはならない厳しい「礼」(法令、礼儀)が有ったはずです。

「和を以って貴ぶ」。日本語でも引用される言葉ですが、この「和」は現代人が考える「和気藹々。平等。上下関係の無いフラットな関係。」とはニュアンスが違うようです。

私なりに解釈するならば、「身分、能力、階級等の違いを前提とした上で、お互いの摩擦が起きないよう、またそれぞれが自分の職務を全うできるように定めた決まり事」が「礼」であり、その状態が「和」であると思うのです。そしてこれは親子の間でも同じであると。

これ、「なんだ、古い時代の話じゃないか」と、軽く考えられないかと。

親子の「礼」、教師と生徒の「礼」、上司と部下の「礼」、年配者と若年者の「礼」...それらが乱れ、やたらと偽物の「和」、つまり聞こえの良い「平等や調和」が横行しているのが、現代日本の乱れの原因の一つではないかと思うのです。

驚くべき事は孔子の洞察力。2,000年以上も前から人間社会の本質的問題を見抜いていたという事ですね。


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中国コミュニケーションコーチ堀江 昇
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こんにちは。
最近飲み会の機会が多くて、横に成長しております。
中国コミュニケーションコーチ堀江です。

Yahoo!知恵袋でこんな疑問が投げかけられていたので、私なりの答えを共有しますね。


【質問】

「别客气」と「不客气」の違いって?


【回答】

結論から言いますと3点あります。

1.「谢谢」に対する回答として使う分には、「别客气」と「不客气」は大きな違いは無い。
2.「不客气」の方が若干丁寧。
3.「不客气」は文法的に他の使い方が出来る。(補語等)

ってな事になります。

まぁ、1番に関しては習慣の問題なので説明は省略。

2番について解説します。

2.「不客气」の方が若干丁寧。

まず、「别客气」と「不客气」をもうちょっと分解すると、それぞれこうなります。

「别客气」:不要客气
「不客气」:不必要客气

「别客气」の方は、「相手の行為を阻害。止めさせる。」という意味合いを持ちます。
また、そこに込められる意味を考えると、「私にとって、お礼は必要ないので、止めてください。」となり、いささか主観的です。

一方「不客气」の方は、「止めさせる。」という意味合いは無く、ただ単に「私たちの間では、お礼というものはそもそも必要ないですよ。」という意味合いで、ただ客観的な事実を述べているだけにとどまります。


「不客气」の方が恩着せがましくなく、丁寧だと思われます。


3.「不客气」は文法的に他の使い方が出来る。(補語等)

どちらかというとこちらの違いの方が大きいのですが、「别客气」は一般的に「谢谢」に対する応答にしか使えません。また、「別」がある手前、「行為を阻害する」という意味合いから抜けきれず、自分を主語に出来ません。

例えば、

我就别客气了。

とは言えないわけです。


一方、「不客气」は一人称を主語とする事も出来ますし、動詞の補語や形容詞としても使えます。

例文を作った方が良いですね。

我不客气地讲话.⇒○
我别客气地讲话⇒×

我不明白为什么他对社长那么不客气.⇒○
我不明白为什么他对社长那么别客气.⇒×

长发男孩说得很不客气。⇒○
长发男孩说得别客气。⇒×
※そもそも「很」をつける事が出来ませんね。

よくよく考えると、そもそも、「不客气」の「不」には以下の2つの意味があるようです。
1.~するな、という意味の「别,不要」。
2.単純否定。~ない。 例:不谢.

なので「遠慮をするな」という行為の阻止の意味だけでなく、「遠慮をしない」という意味合いも持ち、使える幅が広くなっているのだと思います。


その他にも「别客气」と「不客气」はその言葉の成り立ちが違うようで、一部方言も関与しているようです。
ただ、そこは現代中国語を使っている私たちには関係ないので、省略させて頂きますね。


で、どちらを使えば良いの?って話ですが、
私は個人的には「不客气」とか「太客气了.应该的.」等を良く使います。

やっぱり「别客气」には「~するな」という押しつけがましい気がして、私は多用しません。


でも、友達にも「别客气」を使う人は沢山いますが、「俺はこう思うんだ!」っていう強い意志を感じるので、悪い気はしませんけどね。

月並みな言い方になりますが、お好きな方を使えば良いかと。(@^▽^@)


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中国コミュニケーションコーチ堀江 昇
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辞書には無い中国語シリーズでは、流行語やネット用語など、辞書には載っていないけど、中国人とコミュニケーションする際にはよく使うよ、という言葉を紹介しています。
(中国語部分は中国語フォントで入力しています。)


『人肉搜索』(Ren2 rou4 sou1 suo3)



【使用例】

ネットで猫の虐待画像を見つけたA。
憤りを抑えきれず、Bにぶちまける。

A:这个女人什么人啊。真没人性!
B:啊~,我们已经找到她了。
A:怎么找到的?
B:人肉搜索。好厉害吧?

(日本語)

A:この女誰だよ。人でなしだな!
B:あ~、もう誰だか判明したよ。
A:どうやったの?
B:人肉検索。スゲーだろ?


【解説】

『人肉搜索』 、適切な日本語訳が思いつかなかったので、そのまま「人肉検索」としました。
「人の手による情報捜査」って事です。
これは百度やGoogleのように、検索エンジンを使っての機械的な情報検索と対比した表現です。

恐らくこの「人肉搜索」を一躍有名にしたのが、例文にもある「猫虐待事件」。
これはあるネットユーザーが猫をハイヒールで踏んで虐待する動画をネット上に公開したところ、ネットユーザー間で「誰だコイツ!」「探し出せ!」という事になり、なんとネットの力だけで6日後に身元が判明したという事件です。

その他にも、お金持ちの女性が車をぶつけた際に、相手に謝りもせず、「どうせお金が欲しいんでしょ!」とお札をぶちまけるという動画が公開され、これまた身元が判明して血祭りに挙げられています。

問題は、その個人の本名や住所、携帯電話番号などもネットで公開されるという事です。

匿名だから何をやっても良いと思っているネットユーザーにとっては一種の抑止力になり得ますが、逆にネットの怖さを思い知る社会現象ですね。


【質問大募集!】

本サイトでは中国語に関する質問を募集しています。
こういう時どういうの?とか、日本のこれを中国語で言うと?など、疑問に思った事をコメント欄に書いてください。

コーナーで取り上げさせていただきます!


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中国コミュニケーションコーチ
堀江 昇
Blog: http://ameblo.jp/chinahorie/
こんにちは。
中国コミュニケーションコーチ堀江です。

中国語とはこれっっっぽっちも関係ないのですが、
自分には役立ったのでシェアします。

パソコンで作業をする際に、ショートカットを活用すると作業効率が上がる事は、皆さんご存じだと思います。

特にデスクワークが中心の方にとっては、ほんの数秒の差が、積もり積もって結構な時間になります。
また、私の個人的な感覚ですが、キーボードを中心としてマウスの仕様を極力抑えた方が、肩こりもしにくいと思うんですよね。

で、先日、「一つ上のフォルダに行くショートカットはないものか」と探していました。
他の作業は全部キーボードで出来るのに、「一つ上の階層に行く」だけマウスでアイコンをポチリ。
面倒だな~と。

調べてみたのですが、多いのが「一つ前に戻る」というショートカットばかり。
それは知っています。
「Alt + ←」です。

確かに、上から順にフォルダを辿って行った人にとっては、「一つ前に戻る」=「一つ上の階層のフォルダに戻る」です。
でも、例えば元々フォルダへのショートカットを作っておいた場合は、それだと一つ上の階層には行けません。ショートカットを置いていた画面に戻るだけです。

ちょっと調べて「無いのかなぁ」とあきらめていたのですが、最後にWindowsのサイトに行ったら有りました!!

それは

「BS(Back Space)」

はい。ただそれだけ。


でも、これでファイルを探したりする時は、快適にキーボードだけで出来るようになりました。
感謝感謝。


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中国コミュニケーションコーチ堀江 昇
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