19冊目「ナキメサマ」阿泉来堂 | 本と旅と日々の出来事

本と旅と日々の出来事

大好きな読書やら、旅行やら、主婦の日々の出来事なんかを記していきます。時々百名城めぐり出てきます。


ナキメサマ
23年に1度とりおこなわれるナキメサマの儀式。

前祭はごく普通の村のお祭り、本祭は…。

故郷の村に帰ってから姿を消した高校時代の恋人小夜子を探しに彼女の友人とともに訪れた村。

故郷の村に帰ったまま、そのまま連絡なく行方がわからないから一緒に探しに行ってくれ、って彼女の同居人の友人から唐突に頼まれて、じゃあ行きますか、ってそんなんなる?そんな突拍子もない話に何も疑わず、昔の恋人とはいえ唐突すぎる出だしに違和感アリアリで読み進めましたが!

村に着いて彼女の実家では歓迎されるも、小夜子は儀式の巫女役となるため、終わるまでは会えない、と。しかも、気になるひと言、日が落ちたら決して外には出るな、と。
そうこうしているうちに、屋敷内で白装束姿が横切り、あれは小夜子か。

夜毎響き渡る叫び声、そしてナキメサマの描写、視神経ズルっと一緒に目玉抉り出されるやり口はエグいのひと言。
しかし終盤に差し掛かり伏線回収、バッチリホラーではあるもののミステリー部分も楽しめる強烈な作品でした。