ひでジイの上海紀行

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ひでジイが見てきた、聞いてきた、感じてきた上海事情

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6月16日(木)から19日(日)にかけ中国上海に行ってきました。

今回はQボード上場に関連する資金調達2件と日本企業M&A(売)2件の仕事で行きました。

たまたま、上海ディズニーランドのオープンの日と私の上海に入りが重なりました。さぞ市内はディズニーランドオープンの広告一色ではなかろうかと思いましたが、さにあらず、私が行ったところではオープンの広告は1件も見当たりませんでした。唯一あったのは日本に帰るために向かったタクシーの中で前をライオンキングのバスが走っていたのを見ただけでした。


ライオンキング

日本のディズニーランドオープンの時はもっと東京中に広告があったような気がします。(当時私は銀行員で、東京ディズニーランドの運営会社であるオリエンタルランドの担当課にいましたので、なおさら広告が目についたのでしょうか?)

上海ディズニーランドについて仕事で関連したのは2年前くらいに、施設内で売る物販商品の斡旋の依頼と、ディズニーランド建設に伴い、立ち退きを迫られた人たちに対する代替住宅地区にある老人ホームの日系企業運営の依頼を受けたことがありました。(いずれもうまくいきませんでしたが)

テレビでは中国万達(ワンダ)が巨大なアミューズメントを商業施設に併設し、ディズニーランドに対抗していると報じていました。報道では、オープンからお客さん同士の喧嘩や植え込みへの子供のオシッコなどマナーに対する疑問も報じられていました。果たして、上海ディズニーランドはうまくいくのでしょうか?

ちなみに私が帰国した19日()には上海の日本総領事館で「くまモン」のイベントが行われ大盛況だったようです。

「くまモン」は中国で大人気のようで、上海のファミリーマート(全家)では「くまモン」スタンプを10枚集めると「くまモン」ボールペンをもらえるようです。

やはり日本のキャラクターは人気があります。


くまモン①

くまモン②




日本では「一億総活躍」政策がテーマとなり、老若男女みんなが活躍する社会を作ろうという機運が高まっています。

特に、日本女性の社会での活躍は欧米、アジアの国々と比較してもその比率がかなり見劣りするといわれています。

従前より安倍政権は女性の活躍を一つのテーマとして取り組んできました。ところが最近、保育所に子供を入れられなかった方のブログが炎上し、子供を持つ女性の社会復帰が問題となっています。

横浜市などでは一時、待機児童ゼロと報道され、この問題は収まったかのように見えましたが、実はまだ解決されていない根深い問題のようです。

では、お隣の社会主義国「中国」では女性はどのように活躍をしており、政府はどのようなバックアップしているのでしょうか?

ご承知の通り、中国は社会主義国で男女という社会的格差はありません。また、かなり多くの家庭が夫婦共働きです。

日本より所得水準は低いのに、日本に来て爆買いができるのは、多くの家庭がダブルインカムだからではないでしょうか?

そして、多くの女性は出産後も社会復帰し活躍されています。

私が中国でお会いする中国企業では、かなりの割合で女性社長がいらっしゃいます。日本にも最近は女性社長が増えてきましたが、業種的には美容や化粧品会社の社長が多く、珍しいところでITやホテルなどといったところでしょうか?どちらかというと綺麗な業種が多いようです。しかし中国はさにあらず、私の知っている中国人の女性社長はクレーンや土木建設機器リースの会社の社長や印刷会社の社長、船舶運航会社の社長など、日本ではあまりお目にかからない業種の女性社長がいらっしゃいます。

では中国では女性の職場環境はどうなっているのでしょうか?

次の2点を調べてみました。

1、 子供を産む女性の処遇はどうなっているのか?

2、 社会復帰した場合子育てはどのようにしているのか?

中国は長い間一人っ子政策をとってきました。したがって基本的には産休を取る機会は1回だけです。

中国企業での女性の産休は法律で128日と決まっているようです(24歳以上の女性が第1子を出産する場合)。また、中国の社会保険制度は養老、医療、労災、出産、失業という5つの保険制度となっており、出産にかかわる休業時の給料は生育保険で補てんするようなシステムになっています。保険で給料が補填されますので、会社側の負担ではないようです。(上海クイック)

では、女性が産後社会復帰した場合、子供は誰が面倒を見ているのでしょうか?

以前は、じいさん、ばあさんが孫の面倒を見るケースが圧倒的に多かったようですが、最近はアイさんというベビーシッターの家政婦さんを雇うケースも多いようです。

中国の保育所は朝早くから夜遅くまで、しかも食事等も充実しているようですが、日本と同じように数は不足しているようです。

民間の保育所もあるようですが、費用も高く富裕層の子供しか入れないという話も聞きます。

(注:上記保育所の情報につきましては正確ではないかもしれません)

日本と比較して、一長一短と言うところでしょうか?

いずれにしても、女性の活躍がその国の経済を向上させるかどうかのキーポイントとなっているのは間違いないようです。

上海股権托管交易センターには「Qボード」と「Eボード」という二つのベンチャー市場があります。特に Qボードと言われる市場への参入は、

企業の実態があること

重大なコンプライアンス違反等がないこと

運営可能な従業員を雇っていること

経営者が適格であること

などの基本的条件をクリアすれば、比較的に参入が容易なっています。もちろん事業展開などの具体的審査はありますが、今後、中国で事業展開を考えられている日系企業にとっては非常にメリットのある参入といえます。


Qボード写真

参入メリットとしては

企業ステータスを向上させると共にブランド力がアップします。

中国の投資家から注目され、資金調達が容易になります。

企業名・商品名・店舗名を中国全土に告知することができ、商品販売や店舗展開、FC加盟店募集などあらゆる市場開拓に有効に作用します。

企業合弁、企業提携、商材取引などが容易になり、企業の幅を拡大します。

行政当局の許可、政府支援などが受けやすくなり企業の活動範囲が広がります。

などのメリットが享受できます。

Qボード、Eボードの上場社数、調達金額は下記の通りとなっています。

  上場社数(社) 投資金額(1元=17円)
Eボード Qボード 株式 債務
億元 億円 億元 億円
2014年4月 197 931 24 408 11 187
2015年4月 363 3,519 43 731 15 255
2015年6月 393 4,080 49 833 18 306
2015年7月 431 5,505 59 1,003 20 340

香港証券取引所や中国の深圳証券取引所の新規上場の条件は厳しく、このような状況下で、Qボード、Eボードは、これらの市場とは異なる新たな市場として、注目を集めています。

Qボードには既に日系企業も参入しています。

20152月には日系企業4社が参入したと、日経新聞でも報道されています。

日本企業では、オンライン教育事業、ブライダル・レストラン事業、つけまつげFC店事業、設計事務所などの業種が参入しています。

本来は中国株式市場では中国企業しか未公開株登録できませんが、セイシェルや香港法人を株主とした中国法人として登記することによりQボード登録が出来ます。登録コストも香港・深圳の株式市場と比較すると安価なようです。(当社手数料を含め15百万円程度)

弊社は上海で登録引受を行う邦盟汇骏グループと提携しております。


BMI5

上海Qボード市場参入にご興味のある方は是非お問い合わせください。

問合せ先:kawazoe@riverside-t.co.jp