イギリス南部の田舎に住んでいます。


バッキンガム宮殿のチケット購入を

イギリス人の夫に頼んでおいたら


王室の写真展と王室の厩舎を見学する

チケットも買ってくれてありまして、


まずは王室の写真展へ行きました。

(著作権保護のため、撮影は禁止。)


王室は、気になる写真家を見つけると

撮影を依頼してきたので、

その作品たちを展示したものです。


カメラが発明される前は

気になる画家に肖像画を発注していたことの

現代版ですね。


入ってみたら、当時は革新的だった

ポージングや構図についての解説が

とても面白くて。


例えば、

クイーンマザー(故エリザベス女王の母君)が

お若い頃のこの写真。



(本物は撮影禁止なので、

外に貼られていたポスターを撮影。)


美しいポージングもさることながら、

写真はお庭で撮られていますが

スタジオではなく

外で撮影すること自体が

当時は画期的だったそうです。


そして、一番目を引いたのは、

エリザベス女王の妹君の

マーガレット王女。



(同じく、本物は撮影禁止なので

外に貼られていたポスターを撮影。)


結婚前に同じ構図で撮った写真の隣に、

結婚後に撮ったこの写真が

展示されていたのですが、


結婚前の写真も

この写真と同じく顔のドアップで

ドレスをわざと映さなかったので、

当時の人にはヌード写真のように見えて

公開された当初は大騒ぎになったそうです。


結婚後に撮ったこの写真については

「結婚前の写真と比較すると

子供にも恵まれ、成熟し、

充実した表情をしていますね。」

のようなコメントが書いてあったのですが、


それよりも、私は

彼女の美しさに驚き、見入ってしまいました。

そして、ローマの休日を思い出しました。


映画『ローマの休日』で

オードリー・ヘップバーン演じる

アン王女のモデルは、

このマーガレット王女。


妻子ある平民(といっても優秀な軍人)を

愛してしまい、姉のエリザベス女王に

結婚を許されませんでした。


一番愛した人と結婚出来なかった彼女は

幸せにはあまり恵まれないまま

人生を終えられた印象があるので、

この写真の美しさには余計、驚きました。

(結局、この結婚も破綻するのですが。)


ちなみに、オードリー・ヘップバーンの

父親はイギリス人。

よって、彼女はイギリス国籍です。


その他、様々な革新的な構図やポーズで

撮られた写真の展示と解説は

王室のスナップアルバムのようでもあり、

ロイヤルが身近に感じられて、楽しめました。


話題を呼んだ、チャールズ国王の

真っ赤な肖像画の本物も。


(ネットより)


写真展の出口で、

「写真の構図を学ぶセミナーの受講は

いかがですか?」との宣伝を見かけました。

イギリス王室の商売魂、大好きです。笑


そして、この展覧会、日本でやっても

よい興行成績を収められるのではと思ったほど。

それほど、面白かったです。


私たちに馴染みのある

イギリス王室の有名人は「ほぼ」網羅されて

いた写真展ですが、


名前を聞いたこともない王室の方の

写真はあったのに、


あの2家族の写真は、

まるでありませんでした。


その2家族とはもちろん、

アンドリュー王子とハリー王子の一家。

まるで、存在がなかったことにされているかの

ように、何もなかった。笑


正しくはゼロではなく、

集合写真に子供のときに映っている

アンドリュー王子はいましたが、

コメントに名前はなし。


ダイアナ妃が息子2人と撮りたいと

発注した写真に幼いハリーは映っていましたが、

こちらのコメントにも

「ダイアナ妃と2人の子息」という

表現がされており、ハリー王子の名前はなし。


見事な抹殺ぶり。笑


アンドリュー王子が問題の人物と

過ごしていた時代の写真を展示するかどうか

議論になったようですが、


ケイト妃が後援している写真展でもあるので

キュレーターが気を遣って、

不適切なものはやめたようです。


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