イギリス南部の田舎から、

イギリス人の夫と東京に一時帰国中です。


東京で通っているジムに行き、

久しぶりに当たった若い女性トレーナーさんに

例の彼とはうまく行きましたか?

聞いたところ、

(片思いの人が居ると言っていたので)


その彼とはうまく行かず、でも、

11月にスウェーデン人の彼ができました❤️

と、ハッピーなお返事。


そして語り始める彼女。


日本人の男性に文句がある訳じゃないですけど

だけど、どうしても比較してしまうんです。

ヨーロッパ人の男性の方が圧倒的に優しいと 

思いませんか?

待ち合わせに遅れても怒らないし、

歩道を歩くときは車道側を絶対に歩かせないし、

生理が重くて辛そうにしていると

気遣ってホッカイロ買ってきてくれて、

私の体調を何よりも優先して気遣ってくれる。

髪型を変えればすぐに気づいて褒めてくれるし

とにかく何でも褒めてくれる。

綺麗だね、かわいいね、は

当たり前に自然に言ってくれる。

なので、私は日本人の彼氏にはもう戻れないかも。


全部うちの夫にも当てはまるけど、

日本人の男友達が多い私としては

奥さんのことを大切に想って、

彼らなりに頑張ってること知ってるから

そんなことはないよ!

と思うけれど、


それよりも、

この彼女もうまく言語化出来ていませんが

こういう表面的な優しさよりも、

日本人にとって、一番ハッとするポイントは

「そこは言語化せずとも、あうんでわかる」

と思って親子ですらも決して言わない部分や、


「そこまでは触れてはいけない」と

日本人が無意識に設定する限界を超えて

褒めてくるところに驚き、感動して

なんて優しいんだろう!

と感じているのだろうと思います。

(しかも、これを日常的に言ってくる。笑)


日本人男性の本質的な優しさは

ヨーロッパ人と何も変わらないのに。


外見を褒めるだけならば、

訓練すれば日本人男性にだって出来る。

そして、表面的なことだけ優しい男は

洋の東西を問わず、胡散臭い。笑


そうではなくて、

相手の内面に深く入って

それを上手に言語化して褒めてくるので、

そんなパーソナルな部分にまで入り込んだ

褒め方していいんだ!

と、イギリスで暮らしていると

日本人として常にハッとします。


日本人があうんでわかる

と思って決して言わないところを

上手に言語化して褒めてくるというか。


ただ『好きだ!』と単純に言うのではなく、

ただ『素晴らしいよね』と簡単に褒めるのではなく、

相手のどういうところが好きか

どういうところが素晴らしいと思うか

とても具体的に深く表現してくるというか。


パーソナル過ぎるので

具体例は挙げられないのですが。


「バウンダリー」の範囲が

日本人とは違うんですよね。

日本人はたとえ家族でも、心のひだ

ここまで入り込んだ褒め方や労わり方は

あまりしない文化です。


その人のパーソナリティをよく観察して

心のひだまで見事に言語化して褒める

この能力は簡単に真似ができませんし、

こんな突っ込んだコメントしていいのかな?

と無意識に心のブレーキがかかる日本人には

なかなかハードルの高い褒め方です。


我ら年代にとって懐かしいドラマ

『東京ラブストーリー』は

イギリス人では恋人として成り立たない設定、

というか理解されないラブストーリーかと。

(ストーリーほとんど覚えてませんが、

なんでちゃんと言わないの?と、

もどかしかった記憶。)


鈴木保奈美さんが演じた女の子は

確か帰国子女設定だったと思うのですが、

海外で育とうが、日本人の両親に育てられたら

なかなか身につけられるメンタリティでは

ないですね。


よって、私も日々訓練中ですが

やはり、難しいです。

(夫が内面まで深く入り込んだ褒め方を

してくれるので、同じように返したいと思っても

言葉が出てこない。笑)


感じてるけれど、それをうまく言語化できない

もどかしさというか。


褒める話題から派生して。


イギリス人は自分の子供のことについては

子供本人が居ないところでは謙遜して

褒めない人、意外に多い印象です。


子供のことが心配で

愚痴りたくなるとでもいうか。

どんなに優秀でも、落としてきます。笑


そこには、自慢で他人を刺激するな、

控えめであれ、という考え方が

多くのイギリス人の間で無意識に

共有されていることもあると思うのですが、


そこからイギリス文化を眺めると

イギリスのコメディのツボや、

質素堅実さや、様々なことが繋がってきて

面白いなと思います。


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