ゴッドペアレンツという言葉を

ご存知でしょうか。


ゴッドペアレンツは、

日本では名付け親と訳されることが

多く、私もイギリスに来るまで

その意味や役割を全く知りませんでした。


イギリスはプロテスタントの国ですが、

子供が生まれると、

ゴッドペアレンツを置きます。


ペアレンツ(両親)なので、

ゴッドファーザーとゴッドマザー

で構成されますが、

この父母は夫婦ではありません。


子供の実の親が、親戚や親しい友人から

ゴッドファーザー、ゴッドマザーを

それぞれ選び、

引き受けてもらうお願いをします。


「ゴッド」と付くのは、

神を通じた契約だから。

(なので、教会で任命式をします。)


ゴッドファーザーとゴッドマザーは

神に誓ったゴッドチャイルドを

第二の我が子のように感じながら、

成長を見守ります。


そして、ゴッドチャイルドの

親に何かあったときは、

引き取る覚悟で引き受けます。


なので、日本語訳は「後見人」が

最も適切な訳かなと。


兄弟姉妹でゴッドペアレンツを

シェアすることはなく、

それぞれ別のゴッドファーザー、

ゴッドマザーを持ちます。


イギリス人の夫は、

ゴッドマザーの息子たちと

まるで従兄弟同士のように

育ったのですが、


夫と一番仲の良い「従兄弟」は

妻との間に息子が1人居ますが、

家族旅行をするとき

必ず妻の友人男性(あだ名はミゲル)が

加わっての4人で行きます。


また、ここの家族行事に行くと、

いつも必ずミゲルが居ます。


ミゲルは仕事の合間に

ここの息子の勉強まで面倒を見ていまして。


しかし、ミゲルはアメリカ人なので

家族ではないはずなので、

いくら独身だからって

ちょっと不思議だよね

と、ある日夫に聞いてみたら、


たぶん、ミゲルは息子のゴッドファーザー

なんじゃないかなぁ。

今度会ったら聞いてみよう。


私が仕事で日本に居る間に

偶然、夫妻が家にやってきたので

夫は質問してみました。


ところで、ミゲルは何者?


ミゲル(本名はマイケル)は、

父親がイギリス人

母親がアメリカ人のハーフで、

アメリカで生まれました。

なので、アメリカの国籍も持っているのでした。


が、幼いときに母親が亡くなって

しまったので、父親はミゲルを連れて

ロンドンからほど近い、小さな町にある

実家に帰ってきました。


しかし、子育ての頼りにした

祖父母も亡くなってしまい、

学校には夏休みなどの

長いバケーションがありますが、

父親は仕事があるので

幼いミゲルの世話をすることが出来ません。


そこで教会が、

誰かこの子を、学校のバケーションの間

預かってあげてくれませんか?

と呼びかけたところ、


夫の「従兄弟」の妻の両親が

手を挙げました。


以来、ミゲルはこの家族と

学校のバケーション中は

一緒に過ごすように。


残念ながら、

ミゲルは肉親にあまりご縁がなかったようで

悲しいことに高校生のときに

父親も亡くなってしまいました。


しかし、既にここのお宅の半分息子の

ようになっていたので、

そのまま引き取られて家族になりました。

末っ子として。

まるでゴッドチャイルドのように。


そんな経緯で、中年になった今でも

一緒に旅行に行ってるんだそう。


ミゲルのあだ名は、

「従兄弟」の妻が大学時代に

スペイン語を学んだら、

ふざけて、マイケルをスペイン語の

ミゲルに変換して呼ぶようになり、

それがあだ名になって

しまっただけなのですが、


ゴッドペアレンツの覚悟といい、

家族の定義が広い

イギリスらしいお話だなと思いました。


以来、ミゲルを引き取った

80歳を過ぎても色気が漂う

ここのお母さんにお会いする機会が

ある度に、尊敬の眼差しを向けています。


今日のモンちゃん犬あたま



ぼくも保護された子だよ。

ぼくのも長いお話だから、いつか話すよ。


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