イギリス圏だけの習慣に、
「サンデーロースト」
というものがあります。
日曜日のランチに
ローストしたものを食べる習慣で、
昔は日曜日の午前中は正装して教会に行き、
帰宅して家族や親族で豪華なランチを
頂いていたようです。
サンデーランチと呼ばれたりもします。
ローストだけに、
ローストビーフにヨークシャープディングという
甘くないシュークリームの皮のような付け合わせを
載せたプレートが代表的なメニュー。
今は、
毎日曜日に正装して教会に行くことは
ほとんどなくなり、
親族と集まって豪華なサンデーランチを
食べることも滅多になくなり、
気が向いたら家族でパブにサンデーローストを
食べに行く程度。
そんな中、
イギリス人の連れが私の紹介を兼ねて、
自宅に親族や友人を招いて
久しぶりのサンデーランチを開催してくれました。
料理は、連れが全て作りました。
メインは、
お気に入りのお肉屋さんに
大きなラムの塊を買いに行って、
前日からAGA（アーガ）という
イギリスの田舎独特のオーブンで低温調理。
低音調理したラムのローストはとても美味しく、
食べきれず残ったラムは、
翌日にラザニアに変身させてくれて、
それがまたとびきり美味しかったです。
ちなみに、
私はヨークシャープディングが大好きで、
パブにサンデーランチしにいき、
鶏肉や魚など、牛肉でないローストを頼んだときでも、
サイドディッシュで頼んででも食べようとすると、
「ヨークシャープディングは牛肉に合わせるものだよ？？」
と連れに怪訝な顔をされてしまいます。
牛肉の肉汁を染み込ませて食べるのが
美味しいからだろうけど。
でも、
連れだけなのかもしれないけど、
この料理にはこの料理しか合わせないとか、
朝ごはんにそんなものを食べるのはおかしいとか、
イギリス料理は選択の幅が狭いです。
そのときそのときで、
残り物を活用しながら
様々なものを自由に食べる日本人は
イギリス人からすれば奇妙なようですが、
私からすれば柔軟で、
環境に優しくて素晴らしいと思います。
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