国境の意外なビジネス | 世界面白ビックリニュース

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不法移民ビジネス



『【AFP=時事】マルコ・ゴンザレスさん(37)はかつて、メキシコと米テキサス州を隔てるリオグランデ(Rio Grande)川で魚を捕っていた。

    しかし、今ではもっと金になる獲物を見つけた。国境を渡る何万人もの移民が置いていった荷物だ。

 
 メキシコと米国の国境には毎日、南米諸国だけでなくアフリカやアジアから長く危険で困難な道のりを乗り越えた移民が大勢やってくる。



 米国に入国しようと絶え間なく押し寄せる必死な移民に依存する経済圏がここには存在する。移民が置いていくリュックや衣類、毛布を拾い集め生計を立てる人たちもその一部だ。



 ゴンザレスさんは「ある時、(リオグランデ川で)魚を捕っていると100ドル(約1万5000円)が入ったバッグを見つけた。それからここに来るようになった」とAFPに話した。



「今ではそこらじゅうに衣類が大量にある。ずっとここにいようと思っている」

 ■180万人

 米国の南部国境には、過去11か月間で少なくとも180万人が到達した。多くは安全と収入の良い職を求めて米国を目指して来た。



 毎日、数千人がリオグランデ川を泳いで渡り不法に越境する。その際、荷物を置いていく人も多い。

 ベネズエラ人男性はAFPに「書類と靴だけ持ってきた」と話した。「服は全部ぬれてしまったから川に置いてきた」



 米国側の川岸や中州をパトロールする当局者にとって、移民の荷物をあさる人の姿はもはや日常の一部となっている。



 取材を受ける許可がないことから匿名を望んだテキサス州兵はAFPに「国境沿いに住む人のなりわいの一つになっている」と話した。

「街中でも見る。売ったり交換したりできる物を探している。これで食べている人もいれば、移民を支援するためにやっている人もいる」



■商売上手

 メキシコのピエドラスネグラス(Piedras Negras)米テキサス州イーグルパス(Eagle Pass)を隔てる川の中州には衣類やバッグが散乱している。川を渡ろうとする移民がここで休憩し、荷物を置いていくためだ。

 AFPの取材中も、男性と子ども2人が価値のありそうなものを物色していた。米国側にはメキシコ側よりも多くの物が散乱している。移民たちは有刺鉄線の向こう側で国境警備隊に出くわせば、私物を捨てるよう命令されると信じているからだ。



 ゴンザレスさんは、米側にこそ良い物があると話す。拾った物は、ピエドラスネグラスの移民を支援するNGOに寄付することもあるという。



「あそこ(NGO)で働く女性は自分のことを知っているので、良い食事や、米、豆、油、トイレットペーパーなどをくれる」と話した。



 ゴンザレスさんの上をいく商売上手もいる。

 シクスト・ゴメスさんは、以前はピエドラスネグラス市内でアイスキャンディーを売っていたが、現在はリオグランデ川沿いで商売をしている。

 「街中よりここの方がよく売れる。それに誰にも邪魔されない。こんな所に来たいやつなんていない」と話した。 ゴメスさんは中州でアイスキャンディーを1本15ペソ(約130円)で売っている。

   だが有刺鉄線を越えるのを待つ列ができた9月下旬、ゴメスさんは川を渡り、米国側の河岸でアイスキャンディーを売った。値段は1本20ペソ(約170円)だ。

「こっちでは高くなる」「これがアメリカだ」 【翻訳編集】 AFPBB News』




 今、世界的に貧しい人が増えているのか、中南米からアメリカへ不法入国しようとする人たちが急激に増えている。



 次回の大統領選でトランプ元大統領が復活してしまうと今以上にアメリカ入国が難しくなるからかもしれない。トランプ元大統領メキシコとの国境に壁を建設する政策を取っていたわけだからね。



 ただ、バイデン大統領も大幅に急増した不法移民に対して対策を取ると言い始めた。


 今、メキシコではアメリカを目指す色々な不法移民が通過しているが、この間もそういう人達が乗ったバスが横転して大事故が発生した。

 キューバなどフロリダ州から目の先の国からもメキシコ経由でアメリカ入国を狙っている。

 それだけリオグランデ川からの米国入国の方が確率が高いということだろう。

 そんな中南米から旅してきた不法移民たちは、アメリカ入国前に荷物を捨てていくらしい。

 まあ、不法に入国するわけだから荷物が軽いのはわかるんだけど、服なども捨てるという事はアメリカに入ってからサポートしてくれるということだろう。



 その捨てられた物を転売してビジネスをしている人達がいる。
 国境を渡る移民が何万人もいるからだが、その数が凄いよね。


 アメリカからすると、中南米の移民メキシコを通過するわけだから、メキシコで何とかしろという感じだろうけど、そうはならない。
 

 メキシコラテンの国。中南米の多くの人達と同じスペイン語圏だ。

 「ラティーノ」という言葉もあるように、アメリカで言うヒスパニックの仲間意識があるような気がする。

 

 それに貧困からの脱却し、アメリカンドリームをつかもうと命をかけてきている人達を取り締まるのはなかなか難しいかもしれない。


 グアテマラとの国境では一応取り締まって、不法移民を見つければ追い返していることもあるけど、人数が多ければそれもできない。一時期、チアパス州タパチュラ付近で不法移民が増えてニュースになっていたけどね。


 アメリカとの関係でやっているだけで、心情的に絶対にメキシコに入れないというかと言うと?だろう。
不法移民メキシコに定着しようとしているのではないので、メキシコの労働市場に大きな影響があるわけではない。

 これがメキシコに定着するとなると、メキシコ人との仕事の奪い合い不法移民サポートのコストなどいろいろな問題が発生するだろうけどね。


 この不法移民アメリカ国境のリオグランデ川まで行くと、これまで持ってきた荷物を捨てる。それをビジネスにするメキシコ人がいる。

 

 11か月で180万人という事は、1か月に16万人ぐらい。

 それを1日に計算すると、なんと5450人程度。
 
 そう考えると、ものすごい数だよね。そこまで辿り着けなかった不法移民もいるのだ。


 国境は広いとはいえ、入りやすい箇所では毎日毎日大量の人達がやってくるのだから、ビジネスもできるのは当然だろう。



 不法移民相手にアイスキャンディーを売る。
 貧しい移民をターゲットにして儲けるビジネスが成立するんだね。

 

 人が集まる所に商売が成立する。

 理解していたことだが、こういう風なニュースを読むと、実感としてわいてくるね。



 それにしても、Bricsなど新興国が増えてきているのに、世界の貧富の差はなくならないんだね・・・。


 国は富んでも、国民までにその富が分配されていないということなのかもしれない。

 色々考えさせられるニュースだね。