中国のロバ爆買い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-35089840-cnn-int
『(CNN) 中国でよく使われる漢方薬「阿膠(あきょう)」の原料は、ロバの皮から作られるゼラチンだ。風邪や不眠などさまざまな症状に効果があるとされる。
だが工業化の波で中国国内のロバの数は減っている。そこで原料調達先として期待されているのがアフリカだ。輸入は順調に増加しているが、さまざまな問題も起きている。
ニジェールは中国への輸出増を受けて、先ごろロバの輸出を禁止した。
ニジェール政府によれば、今年に入って中国向けに販売されたロバは8万頭。去年の2万7000頭と比べ急増しており、このままでは国内のロバが「激減してしまう」という。
禁輸措置に踏み切ったアフリカ諸国はニジェールだけではない。8月にはブルキナファソも同様の措置を取った。同国では半年間で4万5000頭のロバが殺されたという。
両国にとって、ロバは貴重な外貨獲得源だ。
だが一方で食肉処理場が水資源の汚染を引き起こしたり、ロバの皮や肉の価格上昇が他の家畜に波及するといった副作用も起きている。
南アフリカのステレンボス大学で中国の研究に携わるエマニュエル・イグビノバ氏は「ロバの価値の高騰が経済に不均衡をもたらした」と指摘。
それでも慎重に練った計画の下でなら、ロバ輸出は各国に大きな利益をもたらすとみている。
同氏は「もしアフリカ諸国がうまく規制を導入し、食肉処理場に高い基準を設けたり、ロバ飼育に関する教育を行うことができれば、ロバは重要な収入源になりうる」と説明する。
ブルキナファソはロバ販売への規制を検討しているが、一方で他のアフリカ諸国との競争にもさらされている。
ケニアや南アフリカといった経済力で勝る国々では中国の需要に応えるべく、施設の拡充が進む。また、闇市場での取引もアフリカ全体で盛んとなっている。』
中国の爆買いがアフリカにも及んでいる。
ターゲットはなんとロバ。
中国の漢方薬は動物の物を材料にしている物が多く、その動物の激減に頭を悩まされている。何せ、中国人は10億人以上いるからね。
アフリカのニジェールとブルキナファソではロバが外貨獲得品になっているんだね。
そのニジェールとブルキナファソ両国が、あえてロバ輸出禁止措置を取ったのは、このままでは自国のロバがいなくなるという危機感から。 中国人の爆買いは限度がない。
多くの中国人の発想では、とにかく自分が儲かればいい。早い者勝ちという傾向がある。
だから、国際摩擦が起きるとか、ロバがいなくなって来年、再来年に困るからとかといった発想はほとんどない。
象やサイの密猟も象牙やサイの角が目当て。大半が中国などへ密輸されているようだ。 漢方薬ってそう考えると、世界中の動物を激減させている諸悪の原因なのかもしれない。
それにしても、ロバの皮から作られるゼラチンがどこまで効くのか知らないけど、ちょっとなぁ。急激すぎるんだよな~。
ニジェールなど貴重な外貨獲得資源だから買ってくれればうれしいはずなんだけど、中国のやり方に限度がないから、他の国内での悪影響を懸念してロバ輸出禁止にしてしまっている。
中国が経済大国になってから、アフリカでも色々問題が浮上してきているね・・・。
でも、ニジェールやブルキナファソなど外貨獲得品ってあまりないから、うまくロバの飼育産業が育てば、記事にもある通り、国の経済を発展させる起爆剤になる可能性もあるね。
巨大な中国市場があるのを考えると、ニジェール、ブルキナファソ政府の対応次第で良くも悪くもなる気がするね。
漢方ポケット図鑑 [ 宮原桂 ]
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