グルジアからジョージアへ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150414-00000534-san-pol
『グルジアの国名を英語表記に基づく「ジョージア」に変更する「在外公館の名称・位置ならびに在外公館勤務外務公務員給与法改正案」が14日の衆院本会議で可決、成立した。来週中に施行される見通しだ。
グルジアの表記はロシア語を起源とするが、平成20年にロシア軍の侵攻を受けたことから、グルジア政府は各国に英語表記の「ジョージア」に変更を求めるなど反発を強めていた。
昨年10月にグルジアのマルグベラシビリ大統領が来日し、安倍晋三首相と会談した際にも理解を求めた。
グルジアの国名はグルジア語では「サカルトベロ」だが、約170カの国連加盟国が「ジョージア」の表記を使っている。
「グルジア」の表記は日本のほか、旧ソ連圏の国や中国など少数だった。
改正案では、施行日を4月1日と明記していたが、参院で3月末までに成立しなかった。参院外交防衛委員会の片山さつき委員長(自民)が理事懇談会に遅刻した問題などが影響したとみられ、施行日を明記しない形に修正して、衆院に回付していた。』
旧ソ連だったグルジアがジョージアに国名を変更するという。
ジョージアというのは英語表記。 現在のグルジアはロシア語起源表記だけど、ロシアとの関係悪化が国名を変更を促した。
ジョージアと言われると、日本人の多くはアメリカのジョージア州と思ってしまうんじゃないだろうか?
アメリカ人は「どこから来たの?」と聞かれて、「カリフォルニア」とか「ニューヨーク」とか国名じゃなく州名や都市をいう人が多い。
当然知っているだろみたいなアメリカ人の高飛車な態度が見え隠れするが、ジョージア州はアメリカ独立宣言した時の13州のうちの1つで、州都はオリンピックも開催されたアトランタだ。
「ジョージアから来ました」と言われて旧ソ連だったグルジアと思う人は少ないだろう。
でも、驚いたことに世界ではジョージアで通っているようだね。 170カ国でジョージアを使っていたとは。
普通、国名変更と言うと独立した時とか国が分離した時だけど、今回のグルジアのケースは稀だと思う。
しかも、民族主義が流行っている現代では、新しい国名は自分の国の言葉で表現する事の方が多いんじゃないだろうか。
グルジアの場合は、「ジョージア」ではなくて、グルジア語の「サカルトベロ」というようにね。
でも、グルジア政府が選んだのは英語読みの「ジョージア」。
日本で言えば、正式国名「日本国」から「ジャパン」とするようなもんだからね。
ロシアからの脱却の点から、他の国との関係性を重視したような判断だね。
ただ、ロシアからの反発もあるかも・・・。 ロシアの影響力が下がるのを極端に嫌うからね。
ロシアとは北方領土問題があり、プーチン大統領の時でないと解決できないと言われているけど、世界情勢には良い風が吹かないね。
いずれにせよ日本人はジョージアと言われて、一番思い出すのは缶コーヒーだったりしてね(笑)。
ジョージアという国ができたという事を覚えておきましょう。
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