ポストイットは○○の食事券 | 世界面白ビックリニュース

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ピザ屋の心温まる壁

http://news.livedoor.com/article/detail/9724697/


米国フィラデルフィアには、壁一面ポストイットで埋め尽くされたピザ屋がある。その理由が実に心を揺さぶると話題になっているので、ご紹介したい。

米国メディア NPR によると、くだんのピザ屋 Rosa's Fresh Pizza では、お客がホームレスの人のために、1ドルごとに“チャージ”することができるそう。

  お金をチャージするごとに、お客はメッセージを書いたポストイットを壁に貼り付けていく。このポストイットがホームレスの人にとっての“食事券”となり、1スライスのピザと引き換えることができるのだ。 

  同メディアによると、このシステムがスタートしたのはおよそ1年前。あるお客が、ホームレスの人のためにピザを買うことはできないかと店主の Mason Wartman さんに申し出たそう。

  Mason さんはお客からの寄付金を受け取り、そのことがわかるようポストイットに書いて貼り付けたのがきっかけだとか。

   以来、店にやってくるお客が次々と1ドルをチャージしては、壁にポストイットを貼っていくようになったそう。

  現在ではこのことが口コミで広がり、1日30~40人のホームレスの人たちが“フリーピザ”を食べに店へやってくるそうだ。

   「Enjoy The Pizza(ピザを楽しんで)」や「Have A Nice Day!(よい1日を!)」「Bless You(神のご加護を)」など、お客からの心温まるメッセージがあふれるポストイット。

  中には、ホームレスの人からのお礼のメッセージもある。

   以下、感謝のメッセージの一部を要約したものだ。 「私はすべてを失った。でも、この世界には気に掛ける人とそうでない人がいる。そして今日、Mason は私を助けてくれた。ありがとう」

   「私はここで6年間ホームレスをしているが、人々がこんなふうに協力して社会を変えようとしてくれていることがとても嬉しい。Rosa's は、私たちの扱われ方を変えるきっかけとなってくれた」

  「寄付してくれた全員に、ただありがとうと言いたい。Rosa's は私に毎日食事する場所を与えてくれた。おかげさまで、明日から新しい仕事を始めるよ!」

   これは、格差社会によるホームレス問題が根深いアメリカならではの光景なのかもしれない。

  けれど、偏見や社会問題に対する意識の低さというのは少なからず日本にもある。Rosa's とお客たちが起こした行動から学べることは多いのではないだろうか。』


    ピザ屋の壁一面のポストイットはホームレスの食事券だった。

   アメリカではホームレスの問題は日本以上に深刻だ。このポストイットはホームレスの人達にピザを食べさせてやりたいという人達の善意の証だ。

  ホームレスになりたくなくても、なってしまった人達を応援している。

   日本では「働かざる者、食うべからず」という勤労を尊ぶ考え方があるが、これも見方によったら、残酷な言葉だ。働きたくても働けない状況に陥った人には、これほど辛い言葉はないかもしれない・・・。

   リストラされて、就職活動を必死に行っていてもなかなか仕事が見つからない人がいるとしよう。このような状況の人には「働かざる者、食うべからず」という言葉は、グサッと心に突き刺さるのではないか?

   働く意欲が元々ない人間にとってはどうでもいい事だけど、何かの運命のいたずらで働きたくても働けない状況に陥った人間にとっては自己嫌悪に陥り、最悪の場合、自殺という道を選んでしまう。

  世界的には豊かといわれている日本だけど、自殺する人の数は約3万人。これでも世界平均の1.6倍。
  でも実際は遺書を書かないなど統計に現れない自殺者の人がいるといわれているからね。

  僕は世界を60カ国ぐらい旅してきたけど、日本に比べると海外ではけっこう寄付をするという印象がある。

  先進国だけでなく発展途上国と言われている国でも、寄付をしている印象がある。

  キリスト教国では毎週日曜日教会へ行って、お金を寄付する習慣がある。 仏教国でもお布施をすれば徳を積むことになると信じられていたりする。

  実際、タイやミャンマーなどでは早朝お坊さんが托鉢を行っている。これは信者に功徳を積ませるという意味合いもある。

   社会保障制度が整備されていない国では、そういう善意の心が社会の潤滑油になっているなと思った事が多々ある。

   さてさて、日本だとホームレスというか、浮浪者というか、あまり人間として見てもらっていない印象があるけど、アメリカのこのピザ屋はちょっと違うよね。

  このポストイットを貼っているという事は、大勢のホームレスがピザを食べに来るという事。店のイメージや他の客の事を考えると、日本ではなかなかチャレンジするには勇気がいる。

   自分達だけでなく、お客を含めた社会全体の寛容さが必要だ。 ホームレスが店に入ってくるだけで、嫌がる顧客だって絶対いるからね。

   だけど、アメリカのこのピザ屋では、顧客とホームレスとの見えない交流が続いている。

  ホームレスの方も感謝の気持ちを述べ、中には「明日から新しい仕事を始めるよ!」というような前向きな言葉もある。それって、けっこう嬉しいよね。

   人間って、やっぱり誰かに自分の存在を認めてもらいたい生き物なんだと思う。と同時に、食に困っていては職に集中できないのも事実。

   こういう話がニュースになって、それに共感する人が増えれば社会は変わる。

  日本でも似たような事をやっている所があれば、どんどんネットで紹介してほしいな。