インド給食無差別殺人事件の裏 | 世界面白ビックリニュース

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インドの給食殺人事件の謎


  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130721-00000005-jij-asia

『【ニューデリー時事】インド東部ビハール州の小学校で給食を食べた児童ら23人が死亡した事件で、警察当局は20日、給食のサンプルから人体に有毒な殺虫剤が検出されたと発表した。

  過失責任があるとされる女性校長の行方は分かっていない。

  発表によると、給食に使われた油などから、主に農薬として使われる有機リン酸系殺虫剤モノクロトホスが検出された。

  通常使用される5倍以上の濃度だったといい、当局は何者かが故意に混入した疑いがあるとみて調べている。』 


 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130719-00000035-jij_afp-int

『【AFP=時事】インド東部ビハール(Bihar)州の小学校で給食に毒物が混入され生徒が死亡した事件で、地元の村人らが18日、犠牲になった子供たちの遺体を、生徒の遊び場となっていた学校前の空き地に埋葬した。

  16日に起きたこの事件では、これまでに4歳~12歳の23人が死亡したほか、30人が現在も病院で治療を受けている。

  初期の検査では、レンズ豆やジャガイモ、米などの給食に殺虫剤成分が混入していたとみられる。

  警察では毒物が故意に投入された可能性も視野に入れて捜査を進めており、18日には同校のミーナ・クマリ(Meena Kumari)校長の自宅などを家宅捜索した。

  関係者によるとクマリ校長は、生徒たちの死亡が伝えられた後、行方をくらませているという。


   子供たちの集団墓地と化した空き地は、同校の生徒たちが休み時間になると遊んでいた場所だった。「私たちの子供は、学校に殺された。だから全員をここに埋葬することにした」と、娘を亡くした母親は説明した。

   4人の子のうち3人を失った母親は、こう語った。「うちの子たちは皆、学校の給食が大好きだった。私も、子供が毎日1度はまともな食事が取れることを、ありがたいと思っていた。まさか、給食が原因で子供たちが死ぬなんて思いもしなかった」  

  
   一方、5歳の息子を亡くした母親によると、無料で提供される給食に対しては以前から苦情が出ていたという。

  「息子はよく、給食は嫌な臭いがして苦い味がすると不満を口にしていた。でも、校長は子供たちは全員給食を食べなければならないと言っていた」  


  ビハール州政府のP・K・シャヒ(P.K. Shahi)教育相は17日、学校の調理師が給食を提供する前、料理用の油のにおいがおかしいとクマリ校長に訴えたが、校長は問題にしなかったと述べている。

  事件を受けてビハール州にはパニックが広がっており、報道によると各地の学校で給食を拒否したり、ゴミ箱に捨ててしまう生徒たちが続出しているという。』


   インドのアムリッツァルで発生した、給食に殺虫剤を混ぜて多くの生徒が亡くなった事件。

   もう怒りを覚えるね。   一体、犯人の目的は何???  一体子供達が何をしたというのだろう・・・。

   こういう弱者に対しての無差別殺人インドで起こるのは非常に残念。

   行方をくらましているクマリ校長は油を問題にしなかったという事で責任を追及されると姿を消しているのか、それとも犯行に関与していたのか? その辺も事件解決の鍵になる気がするね。

    給食に異物が混入され、大量殺人に繋がったというのは別の面で大きな影響がある。


   途上国での給食制度は、貧しい家庭の子供が日に一度はきちんとした栄養を取れるという社会的な面がある。 

    貧しい家庭の子供は家にお金がなく、満足な食事が取れない事も多いが、学校に行けば少なくとも1日に1度はまともな物が食べられるので、この記事の母親のように感謝する人も多かったはずだ。

    また途上国で活動しているNGOの中には、家庭の労働力となっている子供達に教育を受けさせる為に、学校に来れば無料でおいしい物が食べられるという事を説得して教育を受けさせる活動をしている所もある。

    教育を受けていないと、結局いつまで経っても村での収入不安定な肉体労働の枠から抜け出せない。貧困が世代間を通じて受け継がれていくという負の連鎖だ。

   それを断ち切る為に、子供の教育の重要性を理解していない親に、給食という親にとっても実際のメリットがある事(子供の食事1食分が毎日うく)を提示しながら、負の連鎖をストップさせる努力が続けられているのだ。


   このように単なる大量無差別殺人とは違った側面があるのだ、この給食殺人事件は。  

   この給食大量殺人事件の後、インドのビハール州でも給食が怖くて食べなくなった子がと次々に出ているいう報告があるらしい。

   親としても、4人中3人の子供が亡くなったというニュースを聞くと、多少お金がある家庭は子供に給食を食べさせなくなるだろう。 こんな事で子供が死んでしまったら元も子もなくなるからね。 

  このようにインドの給食無差別殺人事件は衝撃が大きい。 


  ただ、インドの給食制度にも問題がある。 日本でも給食制度があるけど、日本では生徒に給食を食べさせる前に、必ず校長や教頭が先に給食を食べる。検食だ。

   だから、殺虫剤のように変な物が入っていれば、その前に気付くようなシステムになっている。 

   生徒に食べさせる前にストップできるからね。 それに教師も生徒と同じ物を食べるので、異変があれば誰か他の教師が気付くようにもなっている。

  日本の場合は更にアレルギーなど個別生徒の対策もされているような感じだ。 
  途上国などでは個別対策は難しい面もあるが、教師の検食はどこでも今からでも始められる。

  給食制度そのものを廃止したりするのではなく、インドでも検食制度を取り入れ、大量無差別殺人事件の予防対策を採ってもらいたいと思う。

 
   この事件で1つ気になるのがインド、ビハール州のアムリツァル(アムリッツァル、アムリトサル)で起こっている事。

   アムリツァル(アムリッツァル、アムリトサル)という都市はパキスタン国境に近いだけでなく、日本人にはターバンを巻いたインド人のイメージが強いシーク教徒の総本山がある所だ。

   シーク教徒の数はそれ程多くはないが、世界中でビジネスなどを展開している人も多く、経済的にはインドでも割合大きな影響力を持っていると言ってもいいだろう。

   この給食無差別殺人事件が宗教絡みであったら、インド全体を揺るがす大事件に発展する可能性がある・・・・。

 
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   また、インドと犬猿に仲であるパキスタンでも事件に絡んでいたら国際的な問題にも発展する。

   このインド、ビハール州のアムリツァル(アムリッツァル、アムリトサル)で起こった給食殺人事件は真相次第では、更に大きな問題に発展する可能性があるのだ。

   これからも注視していかないといけない事件だよね。