マヤ暦 世界終末論騒ぎ | 世界面白ビックリニュース

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マヤの人類滅亡の日

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000185-yom-int



 『【広州=吉田健一】中国紙・南方都市報(電子版)など複数の中国メディアは20日、「12月21日に世界が滅亡する」との終末論を唱えている宗教組織「全能神」の関係者800人以上を中国当局が拘束するなどした、と伝えた。

  社会の安定を最重視する中国当局は、この組織が人類滅亡の日だとしている21日を前に取り締まりを強化している模様だ。

  全能神キリスト教系宗教組織で、古代マヤ文明の暦に基づき、「2012年12月21日に世界が滅びる」との終末論を説く。

  破滅を免れるためには、「大 きな赤い竜」と呼ぶ共産党を打倒し、全能神が統治する国家を樹立しなければならないと主張している。

  中国政府全能神を「邪教」と認定している。  

  報道によれば、青海省で信者400人以上が拘束されたほか、貴州省では357人が取り調べを受け、浙江省でも組織幹部ら58人が拘束された。

  福建省内モンゴル自治区でも摘発が相次いでいる。』

  アメリカでは・・・。



  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000016-jij_afp-int  

  『【AFP=時事】マヤ暦に基づく「世界の終末」とされる21日を迎えるにあたり、米ミシガン(Michigan)州で20、21日の両日を休校とし、クリ スマス休暇の開始を早める学校が出ている。

  米コネティカット(Connecticut)州の小学校で児童ら26人が射殺された銃乱射事件を受け、これを真似た事件が起きるのではとのうわさが広まったためという。

  ミシガン州ラピーア(Lapeer)郡では全学区で20日からの2日間を休校とし、ホッケーの試合など22日に予定されていた課外活動も全て中止した。

  学区を統括するラピーア・コミュニティー・スクールズ(Lapeer Community Schools)のマット・ワンドリー(Matt Wandrie)氏はウェブサイトで、うわさに根拠はないが生徒、教師、学校、保護者たちの懸念が非常に強く授業に差し支える状態なため、休校が適切だと 判断したと説明している。

 同州ジェネシー(Genesee)郡でも、郡内全ての学校で20、21日を休校となる。

 全米の学校では21日朝、コネティカット州ニュータウン(Newtown)のサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で起きた銃乱射事件で犠牲となった児童20人、職員6人を悼み黙とうの時間を設けることにしているが、休校措置を取るミシガン州の学校では これも実施されない。【翻訳編集】 AFPBB News』

  マヤ文明は1000年以上前に現在のメキシコグアテマラ、ベリーズなどに栄えた文明。

  そのマヤ文明の暦が2012年12月21日頃で終わっていたと言う事から出てきた世界終末論。

  近年の世界でマヤ文明がスポットライトを浴びていたわけではなかった。

  ところが、この世界終末論メキシコや中米だけでなく、世界中に影響を与えていた。本当にビックリの現象。

  メキシコのマヤ遺跡、チェチェン・イツァーなどでは観光客やマスコミが集まったりしていた。 マヤの末裔と言う人達が儀式をするのはわかるけど、中国やアメリカ、ヨーロッパなどでも色々な事件が起きたりしていた。

 中国では全能神というキリスト教系宗教組織がマヤ歴に基づく人類滅亡論を唱え、社会問題化している。

 全能神については詳しくは知らないけど、記事を読む限りでは中国政府に不満がある人間がマヤの終焉論を利用しただけのような気もするけどね。

 アメリカでは銃乱射殺人事件がこの人類滅亡論にも関係して似たような事件が起きるのではないかと、学校が休校になったりしている。

 ロシアではプーチン大統領世界終末論について言明もしている。

 一国の大統領が根拠のない噂について声明を出すのは、それだけマヤの人類滅亡論ロシアにおいて社会的影響力を持ったという事を表していると言ってもいいだろう。

  僕のようにマヤ歴の終わりについて知らなかった人間でも、こうあちこちで事件が起こり、ニュースに取り上げられるといやでも世界的ニュースになるよね。

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 それにしても、どうしてメキシコや中米に起こったかなり前の文明マヤの、何の実質的根拠もないものにみんな動かされたのだろうか?

 あくまで推測だけど、世界的不景気や平和の不安定さも人間の心理的に影響しているのではないだろうか?

 現在や将来的不安にかられる人間が多ければ多いほど、人類が滅亡してしまうとか、そういう話を受け入れやすくなる気がするんだけど。

  現実があまりに悲惨だと、どこかに救いを求める気になる。輪廻転生などもそうかもしれない。現世での話ではなく、来世への徳を積むというような考え方は世界中にけっこうある。

  イスラム教徒などで自分が死んでも自爆テロを行うのは、現世の命に執着していてはできない事だ。現在の生活や家族、友人との実質的な関係を自ら絶つんだからね。

  つまり、そういう考え方が世界ではあちこちにあり、昔のマヤ文明の噂を信じやすくしていたのではないかな?

  人類みんなが平和に暮らし、今の生活に不満がなく楽しく生きていれば、ここまで騒ぎが大きくなったかどうか?

   全人類が全く不満なく生きるというのは現実的な話ではないかもしれないが、今回のマヤ歴騒ぎを逆に見れば、世界中のあちこちで現在の生活に不満を持っている人が多いという事にはならないだろうか?

  世界を振り返ってみると、1980年代の資本主義と共産主義の対立の時代から資本主義が勝ったかのような世界になったけど、資本主義が全てに理想のものではない。

  見かけは資本主義の形態を取っていても実質独裁者の王国のような国だってある。 多くの国で貧富の格差が広がり、貧の方に振り分けられた人間はなかなか這い上がれない社会システムが世界にはけっこうある。

  貧富の差は教育格差にも結びつきやすいからね。 これからはインターネットの時代といわれているが、貧しい者はパソコンにさえ触れなかったりする。

 そうなると、情報が入らず、時代にも取り残されやすい。当然の権利も搾取されやすくなる。

  マヤの人類滅亡論はこういう世界を問題視し、これからの将来をどのように世界が協力して作り上げていくのか。

 「ここで一端考えないと、本当に人類は滅亡してしまうよ」というマヤ文明からの警告と捉えれば、今回のマヤ歴に基づく世界終末論も意味があったという事になるのではないだろうか?