アメリカ ユニフォームで大騒ぎ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120714-00000003-wsj-int
『次の五輪には米国代表チームが米国製のユニフォームを着て開会式に臨むことができそうだ。
アパレル・メーカーのラルフ・ローレンは13日、2014年にロシア・ソチで開催される冬季五輪に参加する米国代表チームに米国製のユニフォームを提供すると発表した。
ロンドン五輪で米国代表チームが着用するユニフォームはラルフ・ローレンがデザインを担当したが、そのユニフォームが 中国製であることが発覚し、米議会が米オリンピック委員会(USOC)を批判する事態に発展した。
ラルフ・ローレンは2020年までUSOCと契約してい る。
ハリー・リード上院院内総務(民主党、ネバダ州)はUSOCは「恥を知るべきだ」と述べた。
スティーブ・イスラエル下院議員(民主党、ニューヨーク州)は中国で製造するという決定は「言語道断であるだけでなく、ただの間抜けだ。自滅行為だ」と述べた。
ラルフ・ローレンは当初、批判についてコメントを避けていたが、24時間後に今後の五輪のユニフォームは米国で製造すると発表した。
ラルフ・ローレンは発表した声明の中で、「米国での製造を拡大するための課題に取り組むべく、業界および政府内での話し合いを主導すると約束する」と述べた。
ロンドン五輪の開幕は7月27日に迫っており、米国人選手530人分のユニフォームを変更するには遅すぎる。
米国人選 手が開会式で着用するユニフォームはブルーのブレザー、男性はクリーム色のズボン、女性は同色のスカート、それに赤と白のストライプが入ったブルーのベ レー帽で、変更はない。
USOCは初めは「象徴的な米国企業」の支援に感謝すると述べ、ラルフ・ローレンの選択を擁護したが、USOCの最高経営責任者(CEO)、スコット・ブラックマン氏は13日、苦情を深刻に受け止めると述べた。
ブラックマン氏は「われわれは全力を尽くしてスポンサーと協力し、指摘された懸念に対処するよう努める。それと同時に、国民の支持をお願いしたい。米国チームのメンバーはそれぞれこの一瞬のために全人生をトレーニングに捧げてきた」と述べた。
イスラエル下院議員と共にUSOC会長のラリー・プロブスト氏に苦情の書簡を送ったカーステン・ジリブランド上院議員(民主党、ニューヨーク州)は13日のラルフ・ローレンの発表後、声明を発表した。
ジリブランド上院議員は声明の中で、「米国最高の選手が国を代表して世界の舞台に立つとき、われわれは最高の米国製品 を示すべきである。米国五輪選手のプライドは米国のイノベーションおよび製造業のプライドと切り離すことはできない。
今年、米国を代表する選手が頭の先か らつま先まで米国製ユニフォームを着用していないことに非常に落胆しているが、USOCとラルフ・ローレンがわれわれの声に耳を傾け、将来、この間違いを 正そうと努力していることに感謝する。
米国代表チームに声援を送ることを心待ちにしている」と述べた。』
アメリカのABCニュースでは連日これを取り上げていた。
つまりロンドンオリンピックに出場するアメリカ選手のユニフォームが全て?中国製だった為だ。
今や中国製品が値段が安くて、そこそこの品質も維持できるというのは確かだろう。コスト面を考えれば、アメリカのユニフォームだからと言って中国製がベストの選択だったのかもしれない。
しかしだ。
そのユニフォームはオリンピックに使うもの。
オリンピックと言うのは世界中の国の選手が国と個人のプライドを賭けて戦う舞台でもある。
オリンピックは、ある意味、国威発揚の場でもあるのだ。
そのオリンピックの晴れ舞台でよその国が作ったユニフォームを着て出場するというのは、別の意味で問題があったのだ。それをアメリカの議員がかみついた。
自国の産業が発達していない国なら問題がないだろうが、世界トップと自負しているアメリカ人のことである。
中国製という事で大問題になってしまった。 アメリカ人のプライドがズタズタと言うような精神的な面もわかる気がする。
テレビで映していたが、アメリカのユニフォームの裏にはしっかりと「Mede in China」と入っているんだから。けっこう恥ずかしいかも。
これがまだイギリス製など同盟国の物だったら、こんなにアメリカで騒ぎが大きくならなかっただろう。
ギクシャクした関係で、アメリカが脅威に感じている中国だからこそ余計、火に油を注いだ感じになってしまったのだ。
このアメリカのオリンピックユニフォーム問題はロンドンオリンピック場外版という感じのニュースだね。