南米アルゼンチンの元大統領の犯罪 | 世界面白ビックリニュース

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アルゼンチンの軍事政権下の悲劇

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120706-00000003-jij_afp-int


 『【AFP=時事】アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)の裁判所は5日、軍事独裁政権(1976~83年)下で殺害された左翼活動家の子供たちを誘拐した罪に問われていた元大統領2人に重い禁錮刑を言い渡した。

 大勢の人が入った法廷でマリア・ロケタ(Maria Roqueta)裁判長は、元大統領のホルヘ・ビデラ(Jorge Videla)被告(86)に禁錮50年、同じく元大統領のレイナルド・ビニョーネ(Reynaldo Bignone)被告(84)に禁錮15年の判決を下した。


  その様子は裁判所前に設置された巨大なテレビ画面に映し出され、被害者の身内や、家族と再会を果たした子供たち、活動家など数百人が集まった。

  判決が下されると人々は歓声を上げ、多くの人が涙を流した。

  2011年2月に始まったこの裁判では、その他の被告らに対しても、活動家の子供たちを誘拐するという「組織的計画」に関与した罪で禁錮15~40年の刑が言い渡されている。

   人権団体「5月広場の祖母たち(Grandmothers of the Plaza de Mayo)」は1996年以降、「盗まれた子供たち」を取り戻すため法廷闘争を続けてきた。

  同団体によれば、約500人もの子供たちが誘拐され、政権に近 い関係にあった家族に自分たちの子として育てられていた。


  人権活動家らによれば、「汚れた戦争」と呼ばれている軍事政権と左翼活動家との戦いで、約3万人が行方不明になったという。【翻訳編集】 AFPBB News』


  アルゼンチンの法廷元アルゼンチン大統領であったホルヘ・ビデラとレイナルド・ビニョーネが禁固刑に処された。

  多くのアルゼンチン人が涙した。 

  なぜ、アルゼンチンの元大統領がこんなに何年もの禁固刑を言い渡されたか?

  南米の国ではよくあった事だけど、独裁者政治のような時代があったんだよね。

   軍事政権下で反対していた左翼活動家の赤ちゃんを誘拐して、他の人に育てさせていたと言う事実があったのだ。  

  なんでも、投獄されていた反体制の女性が妊娠すると、出産までは生かされ、出産後は軍用機から海に捨てられた、つまり殺されたらしい。残酷だ。


  しかも出産時も顔に布をかぶせられ、自分の子供の顔を見ることもできなかったとも言われている。 

  そうして生まれたばかりの赤ちゃんを軍事政権よりの家族に子供として育てさせた、張本人がこのホルヘ・ビデラとレイナルド・ビニョーネの元大統領達と言われている。  


  アルゼンチンだけではないが、南米では軍事政権独裁政権が好き勝手にやっていた時代がある。

  アルゼンチンのお隣チリでもピノチェト元大統領の横暴が明らかにされている。

  現在の南米でもそれはある程度、当てはまるのかもしれない。


  実際にアルゼンチンでは反対政府の母親から生まれたという事が、DNAなどで鑑定された人も100人を超えるらしい。この人達の思いは非常に複雑であろう。

  実際、育ててくれた家族には感謝をしていると思うけど、この元アルゼンチン大統領達の行為は人生を大きく変える人権蹂躙の愚行だった。

  その犯罪が、今回のアルゼンチンの法廷で下されたと言うわけ。


  アルゼンチンの軍事政権は約30年以上も前のこと。 

  時代が変わっても、なかなか軍事政権下の犯罪を追及できなかったアルゼンチンだが、ある意味、執念の判決だったと言えるかもしれない。

  あるアルゼンチン詩人にもそういう孫娘がいて再会を果たしたそうな。  

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