http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000085-mai-cn
『【北京・工藤哲】中国の胡錦濤国家主席は29日、北京の人民大会堂で、スーダンのバシル大統領と会談し、石油開発など両国間の経済協力を強化することで合意した。
バシル大統領には、スーダン西部のダルフール紛争で国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)から戦争犯罪や「人道に対する罪」で逮捕状が出ている。
胡主席はバシル政権に批判的な欧米諸国と一線を画し、友好関係を維持する姿勢を鮮明にした。
国営新華社通信によると、胡主席は「国際情勢のどんな変化があっても両国の友好関係は変わらない」と表明、スーダンの鉱山資源開発や人材育成支援を提案した。
これに対して、バシル大統領は「中国企業の対スーダン投資を歓迎する」と謝意を示した。 スーダンはアフリカ有数の石油産出国で、中国にとってアフリカ3位の貿易相手国。
中国紙「中国石油報」によると、バシル大統領は28日の北京到着後、国有石油大手「中国石油天然ガス集団」(CNPC)を訪問し、石油や天然ガスの開発に関する覚書の署名に立ち会った。
スーダンは7月9日に南部独立を控えており、胡主席は「南北和平を支持する。対話を通じた相互発展を望む」と述べた。
中国政府はスーダンの混乱を最小限にとどめ、中国企業が投資してきた経済権益を守ることを狙っているとみられる。
中国外務省はバシル大統領の訪問を当初、「27日から」と発表していたが、到着が1日遅れた。
29日付の時事情報紙「環球時報」は、スーダン側情報として「米国が圧力をかけたため、トルクメニスタン領空でバシル大統領搭乗機の飛行許可が出なかったことが理由」と報じた。』
中国は石油など権益の為、アフリカ諸国との友好を非常に重視している。今回は産油国だが、内戦も経験しているスーダンだ。スーダンのバジル大統領が中国を訪問したという。
中国は基本的に内政干渉はしない主義だ。といっても、靖国神社参拝など都合のいい事は言ってくるけどね。しかし、中国の国内問題にチベット問題、ウイグル問題を抱えていて、アメリカなどから人権云々をとやかく言われるのが大嫌いなのが中国だ。
それに中国は西側諸国とは一線を引いて、中国に権益がもたらせられるように動くのが中国外交だ。
それにしても、悪名高いスーダンの西部ダルフールで起こった虐殺で、国際司法裁判所はバジル大統領に逮捕状を出しているが、全く意味がないようだね。 結局、全く実質的な意味がないに等しい・・・。
逃げも隠れもしていない人間をまともに逮捕できないんだからね。 それどころか、中国では来賓ときちんと扱われているようだ。
犯罪者でも国賓になるし、ノーベル賞受賞者でも犯罪者になる。
同じ人間が国が変われば、見方も変わる。見方が変われば、世界が変わるという典型的な例だね。