中国の母乳を出す乳牛
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-21740820110616
『[北京 16日 ロイター] 中国の研究チームが、人間の母乳代わりになる可能性を秘めた乳を出す「遺伝子組み換え乳牛」を誕生させた。
中国では2008年、メラミン入り粉ミルクを飲んだ乳幼児少なくとも6人が死亡し、約30万人が健康被害を訴えるなど大きな社会問題となっていた。
中国農業大学の研究者らは、乳牛の胚のDNAにヒトの遺伝子コードを組み入れる研究を行い、人間の母乳と同等の栄養分を持つ乳を出す牛を2003年に初めて誕生させた。
遺伝子組み換え乳牛が出すミルクは人間の母乳よりも味が強く、甘いという。
北京郊外の試験農場には現在、そうした遺伝子組み換え乳牛が300頭おり、毎週子牛も生まれている。
このプロジェクトを率いるリー・ニン教授は「われわれの遺伝子組み換え牛乳は、母乳の成分と80%同じ」とし、その中には免疫システムを向上させるとみられる抗体なども含まれていると説明。
この研究は、同国のバイオテクノロジー大手企業から支援を受けており、3年以内に手ごろな価格での商品化を目指している。ただ、その安全性を危惧し、遺伝子組み換え食品に反対する団体などから批判も起きている。』
中国の遺伝子組み換え乳牛の話。
中国では粉ミルクにメラニンを混入させていた事件が起こった。中国では大企業だった。社会的信用は一気になくなった。それで、日本製の粉ミルクの人気が上がった。
中国人の金持ちの間ではお金よりも、安全性に注意を払う人が多くなったからだ。
母乳で育てるのが一番だとは思うけど、中国では夫婦共働きが浸透している。子供は祖父母に任せている人も少なくない。諸事情で粉ミルクに頼らざるを得ない部分もあるだろう。
そこで、人間の母乳を出す乳牛が開発?された。
遺伝子組み換えは将来的に役に立つという人と安全性に問題が残ると言う人がいる。
この遺伝子組み換え乳牛の乳は人間の母乳の80%同じとしている。 ただ、実際にそれを飲み続けて育った子供を観察しないと安全性は保証できないだろう。
手頃な価格で売り出してどれだけ売れるだろうか? まあ、粉ミルクの信頼性が揺らいでいるからある程度の需要は望めるとは思うけどね。
僕ら一般人は遺伝子組み換えについて詳しい知識や情報を持たないから何とも言えない部分があるけど、それを使うかどうかは個人の判断になるからね。
個人的には、せめて母乳が必要な時期ぐらいは母親が子供の面倒を見るのが一番いいと思うんですけど。
特に中国は一人っ子政策を取っていて、ほとんどの中国人家庭が子育ては1回になっているんですから。