梅雨に入り、毎日愚図ついた天気が続いていますね。
この時期気になるのは湿度です。
パンを作ったことが無かった頃の
この時期の私の悩みと言えば、
「洗濯物が乾かないなぁ」
「髪の毛が広がるなぁ」
そんなことを考えていました(笑)
でも、パンを作るようになってからというと、
「湿度が高くなってくると、
生地の扱いが少し大変になってくるな」
「今日は湿度が高いから水分量を少し減らして捏ね始めよう」
そんな風に思うようになりました。
湿度が高くなるこの時期、
少し前までの季節のパン作りとは
少し生地の扱い方が変わってくるのですね。
今日は、梅雨のこの時期のパン作りで
気をつけたいことについて書いてみようと思います。
この記事を書いている人 -WRITER-
手ごねパン教室ポラール:市川 希里絵
パン作りを通して 「成長を実感してもらえること」 「家族に手作りのパンを食べてもらえる喜びを、感じてもらえること」 それらを通して、自分に自信を持ち、自分自身を満たす。 あなたの生活や家族との関係がより良くなり、豊かになるような教室を目指しています。
レシピ通りの水分量で捏ね始めると・・。
先日のレッスンで、生徒さんからこんなお話がありました。
「自宅でパンを作った際に、
いつもよりも生地がベタベタしてまとまり辛かったのですが、
どうしてでしょうか?」
まず、生徒さんにお聞きしたことは
「その日の湿度はどれくらいでしたか?」
ということです。
私の教室では、ご自宅で作る際には
その日の室内温度と湿度を見てから、
パン作りをして頂くようにしているのですね。
生徒さんがおっしゃるには、その日の湿度というのが
70%
だったということ。
この時期には十分ありえる湿度です。
湿度が高くなればなるほど、
レシピ通りの水分量で捏ね始めると
生地はベタベタして、とても捏ねづらくなります。
逆に冬の乾燥している季節ですと、
レシピ通りの水分量だと足りずに
生地が硬くなってしまうのですね。
では、湿度が高いこの時期、
どんなことに気をつけてパン作りをしたら良いのでしょうか?
水分量を減らしてみる
まず、パンを作る日の湿度の目安として
60%前後だった場合、
レシピの水分量から2%減らしてから捏ね始めてみましょう。
例えば、
粉量160gのパンで水分量が104gのレシピだった場合、
100gの水分量で捏ね始めてみる。
粉量200gのパンで水分量が130gのレシピだった場合、
126gの水分量で捏ね始めてみる。
もし、捏ねていく際に生地が硬かったり、
粉っぽさがあったりした場合は
少しずつ水分を足していってあげればいいのですね。
始めから水分が多い状態で捏ね始めてしまうと
生地がベタベタして、なかなかまとまらなくなってしまい、
大変なことに・・・。
そのようになった時に小麦粉を足してしまうと、
全ての配合のバランスが崩れてしまいます。
逆を言うと、水分が少し足りないくらいから捏ね始めても
水分を足していくことはできるので
調節しやすいと言う事なのですね。
エアコンで湿度をコントロール
先ほどの生徒さんがご自宅で作られた時のように
湿度が70%になってしまった場合ですが、
このような時は水分調節だけではなく、
エアコンなどの除湿機能を使って
湿度を落とすことをお勧めします。
なぜかと言うと、
やはりあまりにも水分量が少ないパンは
翌日にはパサついたパンになってしまいます。
かといって、湿度が70%もあると
捏ねている段階からベタベタまとまり辛くなってしまう。
ですので、60%前後くらいまで湿度を落としてあげることで
必要最低限の水分量の調節のみで良くなるということなのですね。
まとめ
これからの梅雨の時期は湿度が高くなり
パン作りにおいては生地がベタつき易くなります。
そんな時も焦らないでくださいね。
水分量を調節してあげること。
エアコンなどの除湿機能を使って湿度を下げてあげること。
これらのことを気をつけてあげるだけでも
生地がまとまり易くなり、
パン作りを楽しむことができると思いますよ。
参考になれば幸いです。
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こちらの記事でご紹介している2枚重ねの布巾の使い方もお勧めです。
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