試験の日。
朝6時。
旦那が、あの子を起こしにいく。
「朝ご飯はおにぎりがいい」
そう、言われていたので
作った。
ウィダーと、
モバイルバッテリーも用意した。
できることなんて、
本当にこれくらいしかなかった。
ほどなくして
あの子が起きてくる。
顔色を見ないようにしながら
わたしは黙って
支度を続けた。
結局、時間が足りなかったみたいで
おにぎりを立ったまま
食べようとしていた。
「いただきます」
「どうぞ」
こんな朝でも
ちゃんと挨拶ができるところが
この子らしいなと思う。
あの子より先に
わたしは仕事に出た。
昼休憩。
携帯を見ると
ラインの通知がたまっている。
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胸がざわついて
慌てて開く。
でもそこに並んでいたのは
友だちの2人が
何でもない話を交わしていただけだった。
仕事から帰ると
ちょうどあの子も帰ってきたところだった。
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「大変だったね。お疲れさま。
お風呂、入る?」
「いや、寝る」
「今日はハンバーグだよ」
「やったー」
それだけ言って
部屋に入っていった。
試験の話は出なかった。
わたしからも聞かなかった。
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ひとり、ハンバーグを食べる。
少し味が薄いかな?
起きてこないかな。
それとも、
このまま朝まで眠るのかな。
わたしは
何もしてあげられなかったな
と、思いながら
冷めかけたハンバーグを
口に運んだ。
エプソムソルト(入浴剤)
ぽかぽかあたたまるので
おススメです!



