この記事では、基本的に漫画版ドラゴンボール超の描写を参考にして考察していきます。
鳥山先生の監修がかかっていて、設定も比較的しっかりしていると個人的には思います。
とは言っても、アニメ版と同じ原案を元に作られたストーリーなので、アニメ版しか見て
いない人でも理解できるよう、記事の作成に極力努めます。
力の大会において、悟空は身勝手の極意を完成させて銀髪となり、ジレンを圧倒しました。
身勝手の極意とは、前々回のブログでも解説した通り、頭で考えなくても身体が勝手に動いてくれる、スピードの限界の壁を突破した境地の事であり、神々でも到達困難と作中では言われています。
https://ameblo.jp/chilledrink/entry-12426085491.html
↑こちらでも身勝手の極意について解説しているので、よろしければご参考までにどうぞ!
悟空は土壇場に追い込まれる事でその兆しを見せ、破壊神より強いジレンとの戦いにおいて
しかし、ジレンは底力を発揮してその悟空に台頭してきます。
ウイスはそれについて、以下のように解説しています。
「やはりジレンの底力は計り知れません
カウンターも覚悟の上でスピードを更に上げてきました
こうなると勝手に体が動いてしまうことがかえって負担になってしまいます
身勝手の極意を完成させたとはいえ・・・
それを使いこなすにはまだまだ修行不足でしたね」
「こうなってくるともはや持久戦ですね」
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身勝手の極意発動のきっかけは、亀仙人の教えである「よく動く」事です。
相手(ジレン)がスピードを上げてきたという事は、こちらもより「よく動く」ようにしないとカウンターを当てられないという事でしょう。
動けば動くほど体力を消耗するので、体が勝手に動くというのは体が勝手に負担を強いられてしまう事になります。
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修行不足というのは、個人的には2つの意味があると予想しています。
①負担に耐えられるだけの体力・気力が足りていない
これは多くの人が予想していると思います。逆にこれを克服すれば、より持続的に身勝手の極意を使いこなせるという事でしょう。
②自力で発動できない
今回の記事のメインになる部分だと思います。
力の大会が終わって以降、悟空は身勝手の極意を一度も発動できていません。
これについては、アニメ版でも追い込まれて偶然なれた事が言及されていますね。
という事は、発動するトリガーが何かしらあるはずです。
それがVジャンプに連載されている銀河パトロール囚人編で、最近明らかになりました。
話は端折りますが、悟空はモロという新たな敵に対抗する為、銀河パトロール隊員のメルスに修行してもらう事になります。
メルスは一瞬で悟空やベジータの背後に回るほどの実力の持ち主で、身勝手の極意の事も知っているようです。
メルスが悟空に稽古をつけている間のやり取り・描写から、以下に一部抜粋します。
悟空「あの技をやるには心を空っぽにしねえといけないんだけど・・・
闘ってるときはどうしても心が乱れちまう
上手くいかないもんだな・・・」
(中略)
メルス「怒りや悲しみ喜びなど強い感情の変化は大きな力を生み出します
あなた方が変身する超サイヤ人のように」
「しかし”あの技”は全くその逆なんです」
「感情を揺さぶられる大きな衝動を自制できたときにこそ発動します
それが”身勝手の極意”です」
激しい怒りがトリガーになる超サイヤ人のような形態とは真逆の力という事ですね。
これも興味深い話です。
悟空「くそ・・・本当にあのとき身勝手の極意を使えたんか怪しくなってきたぞ・・・」
メルス「技が発動したときおそらく悟空さんは極限状態ではありませんでしたか」
悟空「たしかに生きるか死ぬかの闘いの中だった」
メルス「再び発動させるには同じ条件をそろえるのがもっとも近道です」
悟空「・・・つまりこの修行でも死を覚悟しろってことか」
メルス「そういうことになります」
悟空「いいぜ・・・オラを殺すつもりでかかってきてくれ」
感情を揺さぶられる大きな衝動を自制できた時に発動するのが身勝手の極意であり、力の大会の時の悟空は極限まで追い込まれた事で自制心を発揮して発動できたんだろうと言えます。
確かにウイスもヴァドスも大神官もポーカーフェイスでしたし、身勝手の極意"兆"を発動している時の悟空も「今オラの心はパオズ山の清流みたいに穏やかだ」と言っていましたね。
生きるか死ぬかの瀬戸際で押し寄せてくるほどの大きな衝動を抑えるのは、きっと非常に難しい事です。
体力が限界まで削られた「がけっぷち」の状況じゃないと発動できないわけです。
逆に言えば、体力が全開の状態でそれほどの自制心を発揮する事ができれば、スピード・攻撃力・持久力の全てにおいて、力の大会の時のようなボロボロの状態での身勝手の極意を上回るのではないでしょうか。
同じ身勝手の極意の使い手と思われる大神官は、ウイスでさえ足下にも及ばないほどの実力を持っています。
身勝手の極意を使える者同士でも実力差は存在するという事なので、悟空にはまだまだ伸びしろが残されていると言っていいと思います。
ウイスは「どんな危機も回避できる」と解説していましたが、悟空は現状ジレンに対応されているので、まだそのウイスの発言は伏線回収されていないとも取れます。
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また、最新話でウイスと大神官の間に以下のようなやり取りがあり、メルスが天使である事が判明しました。
ウイス「我々天使は常に中立
善悪どちらかに肩入れすることなどありえません」
大神官「その通りです それではほかになにか?」
ウイス「・・・その天使の掟について確認させていただきたいことがあるのですが・・・」
大神官「メルスさんの件ですね」
ウイス「・・・やはりお気づきでしたか」
メルスが強いのにモロ討伐に強く肩入れしないのは、中立でなければならないという天使の掟に抵触したくないからだという事が推察されますね。
①②を総括すると、
修行不足克服によって負担に耐えられるだけの体力を身に付け、なおかつ体力満タンの状態で発動できるようになれば、悟空は今までにないほどの強さを得られるのではないかという結論に至ります。
そうなれば、ウイスや大神官とも渡り合えるようになるかも知れませんね!
あくまで個人の考察ですが、これが今の悟空に用意された伸びしろだと予想しています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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