それは、年が明け、一緒に住み始めて一週間もしないぐらいでした。
海外にはいつか行くことは分かっていましたが、こんなに早いとは思わず。
地元をずっと離れたことがなかった私は、東京で新婚生活を始めました。
同じ東京に住む兄が、実家の車を持ってきてしまったので、180キロ離れた実家へ、
友人の結婚式で帰省ついでに運転することになっていたのです。
駐車場へ行き、車に乗り込む前に夫からメールが入ったのです。
「4月か7月にチリに行くことになった」と。
初めて長距離を走るだけでドキドキなのに、さらに驚きのメールでした。
もうだいぶ昔のことになるので、両親に何と言ったのかは覚えていないのですが、
実家に戻った次の日、友人の結婚式があり、今日は友人が主役の日だから、
私の転勤話は言うまいと決め、二次会が終わって、仲の良い友人たちと新婦を迎えた時、報告しました。
さらっと言うはずが、涙が止まりませんでした。
それだけが記憶に残っています。
その後友人に誘われ、急遽オーロラを観にカナダへ旅行し帰宅すると、
夫から「4月に行くことになった」と聞かされ、新たにパスポート、ビザ取得、
語学の準備に追われる生活が始まりました。 1月下旬のことでした。