飛翔性プログラム・第2章「詩」 | Underground Session

Underground Session

最深部で見た夢

ある男はたった1枚の金貨を握りしめ、真実との天秤にかけられた
戦火を逃れ、綴った言葉はまるで錠剤から生まれた様式美のように

永遠の回帰に佇む、この世界は定義や断定による、心象世界の切れ端に過ぎない
自由は常に誤解を受け、蹂躙され、危機に曝されている


質素なテーブルの上、消失点が見出す祈り
雨に濡れた路面を滑り落ち、微かな灯火、古びた芸術を反射する

その眼差しを未だ捨てきれずにいる
君は痛みを感じている、街が在り処を示す時、人は足を止める事ができない

消えかかるスピリッツのクラウン


雨はいずれ降り止むのだろう、しかし異郷の風は自由など知らないと言った

渾然たる世界によって、男は黙示の記憶と共に消え去る運命にある

 

 

「作者のコメント」

あまり多くの事を語る必要もなさそうだ

これは独白であり、神からの贈り物なのであり、思考中の僕は水中のオブジェと化している

どうぞご自由に

以前、同タイトルで書いた作品があったと思う、あれは

あまりにも尖った内容で、見返すと自分でも訳が分からなかった、よってこの度、手直しを加えたかった