子どもは失敗から学ぶ | 子どもの生きる力を育み、心を育てる教育を真剣に考える研究所

子どもの生きる力を育み、心を育てる教育を真剣に考える研究所

現役幼稚園教諭が
子どもたちと関わる中で感じたことや想いなど
子どもたちのことを多岐にわたって発信しています。

 

ようこそ!

子どもの生きる力を育み、

心を育てる教育を真剣に考える研究所です!

 

 

所長 酒井沙彌香(さかい さやか)です

初めましての方はこちら

 

【子どもは失敗から学ぶ

 

 

”失敗”という言葉を耳にすると

私たち大人はネガティブな

イメージを持ちがちです。

 

ですが、子どもたちにとっては

”失敗”という言葉は

決してネガティブなものではありません

 

もちろん、

本当は大人だってそうなのですが...。

 

しかし、私たち大人は失敗を

”よくないもの”

”避けたいものと捉え”

 

その考え方を子どもたちに

押し付けてしまうのです。

 

結果として

柔軟な思考と

まっさら概念をもっているはずの

子どもたちが

”失敗を恐れる子”になってしまうのです。

 

もちろん、性格的なものもあります。

 

生まれ持った気質はあるので

慎重な子

神経質な子は

失敗を嫌がる傾向にあるかもしれませんが

 

大人の関わり方次第では

そういった傾向も緩めることは

できると思っています。

 

 

関わる大人が

失敗を嫌い、

失敗を恐れる姿が

子どもたちに

失敗=よくないこと

と思わせているのです。

 

でも本当は

失敗体験は大切です。

 

なぜなら子どもたちは

体験を通して学ぶ人たちだからです。

 

自分の身体を動かし

体験をすることではじめて

彼らは学びを得るのです。

 

失敗をすることで

たくさんの学びと吸収があるわけです。

 

分かりやすい例で言えば

有名なのが

エジソンさん。

 

彼はかなりの失敗体験をしており

結果として偉大な功績を残したわけです。

 

彼自身、失敗とは言わず

「うまくいかなったという事実を得ただけ」

と言っています。

 

話を戻しますが

過去の偉人たちが教えてくれているように

”うまくいかないという体験”は

多くの学びを与えてくれるわけです。

 

では、どうすれば

失敗を”悪いものではない”と

子どもたちに思ってもらえるのでしょうか?

 

それは、やはり私たち関わる大人たちの

言葉がけや態度が大切になります。

 

無意識かもしれませんが

子どもたちが失敗したときほど

慎重に言葉を選ぶ必要があります。

もちろん、年齢も配慮します。

 

子どもが失敗した時に

「だから言ったじゃない、

  私の言う通りにしないからよ」

 

こんな言葉をかけていませんか?

 

これでは

”私の言うことは正しい”

”私の言うことは聞きなさい”

という考えを押し付けることになりかねません。

 

もしかしたら、親の指示やアドバイスがないと

考えたり行動できない子になる可能性もあります。

 

 

または、𠮟ったりため息をついたり

していませんか?

 

このような態度をとられ続けると

自信をなくし

失敗を恐れる子になるでしょう。

 

 

また、言葉に出さなくても

子どもたちは

大人や親の気持ちを感じ取る力に

優れているので

 

思っていれば

雰囲気で伝わってしまうことも

多々あります。

(微妙な表情の変化などを感じ取るのです。)

 

まずは、私たち大人が意識を

変えていく必要があります。

 

最終的には

"失敗=よくないこと”と思わず

”失敗=うまくいかない結果を得ただけ”

思えるようになるといいですね。

 

しかし、はじめは難しいでしょうから

言葉がけに気を付ける必要がありわけです。

 

たとえば

*お手伝いをしようとして汁物を運び

 こぼしてしまった。

 

→「ほら、気を付けてねっていったじゃない!」

 「なにしてるの!!」

 「だからしなくていいって言ったのに。」

ではなくて

 

まずはこぼしてしまった子どもの気持ちに

 寄り添ってください。

 いたずらや悪意でしたことではありません。

 子ども自身も「やってしまったー」と悲しんでいます。

 

 「大丈夫?やけどしてない?」

 など子どもを心配したり

 「拭けばいいことだから大丈夫よ」

 と安心させてあげて下さい。

 

年齢が高ければ、拭いてもらう。

一緒に拭けばよいでしょう。

 

さらに余裕があれば

どうすればよかったのか?を一緒に考えたり

こうするといいよ!とアドバイスをしても

良いでしょうし

 

ただ、大丈夫?と心配したり

一緒に後始末をしたりするだけでも良いのです。

 

別に大人から何かを学ばせようとしなくても

ある程度の年齢になれば

彼らは彼らなりに学びます。

 

もちろん、気がつかずに同じ失敗を

繰り返す子どももいますが

 

その場合にアドバイスをしたり

一緒に考えても手遅れ

なんてことにはなりません。

 

まずは、その時の子どもの気持ちになって

その気持ちに寄り添う

それが一番大切なことです。

 

最後までお付き合いいただきまして

ありがとうございました。

 

所長 酒井沙彌香

 

ヒマワリ研究所公式ホームページ

ヒマワリ研究所のFacebookページ

ヒマワリLine@ https://line.me/R/ti/p/%40czo8187m

ヒマワリお問い合わせ