ストレスを発散すべく、そのホコ先を家では弟に向けていた私。
とはいえ、他愛のないこどものいたずらにすぎませんが…
弟は6歳下ですから、私が小学校高学年のときでも、まだ保育園児です。
ちょっとしたことでも泣き出してしまうのは当然でしょう。
泣いて親父のところへ駆けていく弟を呆然と眺めながら、私は思ったものです。
あぁ、またか…
ほどなく顔を紅潮された親父が現れて、いつも通りにビンタが飛んできてきます。
何があったのか?どうして泣かせたのか?
事のいきさつや私の弁明など何も問われることのない、有無を言わさぬ叱責。
弟が泣いているという事実さえあれば、それで必要十分といったところ。
まぁ、いじわるしたから泣いているわけなので、私も言い訳などできませんが…(汗)
とはいえ、時にはいじわるだという認識もないのに、勝手に弟が泣き出すことがありました。
そして当たり前のように飛んでくるビンタ。
「オレは悪くないのになんで!」と少年は心の叫びを上げていたのです。
かくしてストレスが溜まっていくという、決して抜け出せない負のスパイラル…
でも、子を持つ親になって振り返れば、当時の親父の気持ちも理解できます。
生まれつき体が弱かった弟に対し、親父はその責任を痛切に感じていたのでしょう。
ですから理由が何であれ、私が弟を泣かせることを決して許しはしなかった。
たった一人の兄である私にも、親父は自分の気持ちを分かってほしかったのです。
それに弱いものをいじめるという行為は、人として筋が通っていないから。
でも、言葉で話してくれればいいのに、何も語らずビンタって…
本当に不器用で親父らしいなぁ。(笑)
今でも耳の奥にハッキリと残っています。
「〇(弟の名前)をいじめるな!」と爆発している親父の声が…
