子ども達のお墓参りへ | 『チャイルドドクター・ジャパン』

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アフリカで医療支援活動するNPOチャイルドドクター・ジャパンのブログです。

コトレンゴ孤児院のピーターくんとヒラムくんが病気の為立て続けに亡くなりました。
お葬式に参加できなかった為、お墓参りに行ってきました。

チャイドクスタッフと孤児院の担当スタッフであるシスター(修道女)と行く予定でしたが、いつもは寄宿学校で暮らしている同孤児院の子供達が中間休みで、孤児院に帰ってきていたので、15名の子ども達も急きょ参加することになりました。

ピーターくんとヒラムくんはナイロビ最大の共同墓地に眠りにつきました。
広大な敷地の一番奥に子ども専用、赤ちゃん専用の墓地がありました。

ピーターは14才、2011年からチャイドクで医療支援を開始し、来年は高校に進学する年でした。
ヒラムくんは1才、水疱瘡をこじらせ亡くなりました。
コトレンゴ孤児院に保護されたばかりでした。

参加した子ども達からシスターに、死について、お墓について色々な質問があがり、特に入口付近の煌びやかなお墓と質素な十字架を立てただけのお墓の違いについての質問には、良い学びのチャンスとなるので、シスター達は一つ一つ真剣に受け答えをしていました。
子ども達の中から選ばれた女の子を中心に、みんなでお祈りを捧げました。


ブログに書くべきではないかもしれませんが・・・

後でシスターから聞いたお話です。
ピーターくんの棺が掘り起こされ、棺を盗まれた疑いがあるようです。
十字架は頭部側に立てるべきなのですが、私たちが到着した時、それが真ん中に浅く立っていました。
そして、通常はこんもりと土を盛るべきなのにそれも浅かったのです。

共同墓地内には、記念撮影をし、その場でプリントアウトし、販売をする人や、水やお菓子を販売する人がおり、その人たちがどこに新しく、きれいな棺があるかをチェックし、夜掘り起こし、再度販売をしているそうです。
遺体が棺から出されてしまった悲しみと、その仕事を生業にしなくてはいけない人がここにはいるということに愕然としました。

塚原