古代奴国跡と云われている春日市岡本の須玖岡本遺跡
を訪れました。 ( 10年ぶり2度目の訪問です。)
下図のA地点が須玖岡本遺跡の場所です。
福岡中心の西鉄大牟田線のターミナル駅・天神から同線の
雑餉隈駅まで8km、そこより西1.5kmの地点です。
日本最古級水田跡の板付遺跡 B地点まで約3kmです。
この須玖岡本遺跡群は福岡平野に突き出た春日丘陵の
低台地にあり南北2km東西1kmの範囲に弥生時代中期~
後期の大規模遺跡群で須玖岡本遺跡は遺跡群北端にある。
福岡平野中央を流れる那珂川は、西約2kmを流れている。
1979~1980年の調査で116基以上の甕棺墓のほか
合計300基の墓壙が発見されている。
その中で1899年、その土地所有者が家屋新築の時に巨石
を動かしたときに合口甕棺を発見した。
次の写真は、その甕棺の上にあった巨石で、現在は、
最初の写真の遺跡石碑の直ぐ後方に展示してある。
長さ3.6m、巾2m、厚さ30cmの大きさです。
発見場所は、この地点から西200mのところです。
この巨石の下の甕棺墓から出土した副葬品は
銅剣2、銅矛4、銅戈1、前漢鏡32個以上、ガラス璧、
ガラス勾玉、ガラス管玉なと゛多数で武器類が多い事から
「男王墓」と推定され、福岡県糸島市の「三雲南小路遺跡」
と同時代の王墓と推定されている。
次の写真は、1998年に開館された春日市営の
「奴国の丘歴史資料館」です。
この須玖岡本遺跡群からは、青銅器工房跡、ガラス工房跡、
などが複数個所が発見されている。
歴史資料館に入るとすぐ次の実物大の人形の青銅工房
の作業風景の模型が目に入る。
次の写真は、覆屋の内部の甕棺遺構
次の写真は、覆屋の西にある住居跡
次の写真は、資料館展示の中広銅矛
次の写真は青銅器の複製品、新品の時はこのような輝き!!
次の写真は、同じく甕棺及び土器の展示品