矢野の岩海/広島県府中市上下町矢野 | 史跡散策

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古代からの歴史や史跡散策が趣味です。
プロフィール写真は、備後・福山城

 前回ご報告しました「久井の岩海」と同時に1964年に国の天然記念物に指定されている「矢野の岩海」を訪れました。 

「矢野の岩海」は、標高約450mにあり大小2~10 mの岩が幅3mの谷間を約100mにわたって埋めており、大きな岩塊は高さ7m幅10mのものもある。 写真⑯は「矢野の岩海」の説明板てす。

  この「矢野の岩海」の下方の山麓は「四季の里キャンプ場」がある。

オートキャンプ場22区画、フリーキャンプ37区画、駐車場300台可の規模で秋の紅葉には少し早い時期でしたが10組がキャンプしていました。

 また、この麓には矢野温泉があります。 

 写真⑰は「四季の里」の管理棟ですが、棟の周りの岩も岩海のお仲間の岩です、「矢野の岩海」はここから300m上方にあります。 

 写真⑱は、岩海に向かう途中の紅葉が少し色づいていました。 

 岩海の入口に説明板があります。--写真⑲ 

説明板によると「矢野の岩海」」は、「花崗閃緑岩が霜食作用」により両側の山(現在の標高は500~550m)から転落、蓄積、風化したもので岩海の途中に空洞があり人がくぐり抜けられ「ミカドキクガラコウモリ」が生息しており地元ではコウモリ岩と呼ばれているそうです。 

 写真(20)(21)は、谷間に蓄積している岩塊です。 

  写真(22)(23)は、谷の左岸側の山の斜面に残っている巨岩です。 

  下図は、「矢野の岩海」の概略位置です。 

「久井の岩海」の北へ14km、広島県府中市上下町の南の4kmにあります。(上下は昔、備後国甲奴郡の中心部だった)

 

  <ご参加>

国の天然記念物として「久井の岩海」と2ケ所一緒に「久井・矢野の岩海」として指定されているが、花崗閃緑岩の岩盤からの生成プロセスが全く異なり、外観も違って面白い。 

②下部の「矢野の四季の里」はよく整備されている。

  紅葉の木が多くこれからが見どころ!! 

 

<参考資料>

現地の説明板、四季の里の管理人さんのお話