もう、とっくに消滅してしまっていると思っていた「グリーンスタンプ」と「ブルーチップ」ですが、なんと現役でした。二つとも!!
今回はグリーンスタンプの紹介を、ブルーチップについては次回以降に記事を掲載します。
さてさて、小売店ではまず見かけなくなり、若い人にとっては「何それ?」だと思います。
カンタンに言っちゃうと、現在のポイントカードの草分けのようなもので、買い物をした金額に応じて「切手」より一回り小さいシールをくれるんですね。それを所定のメモ帳よりちょっと大きいくらいの台紙の冊子に貼っていきます。
ある程度ポイントがたまるとカタログに載っている豪華賞品と交換できるというものですね。
これがグリーンスタンプですね。台紙に貼った状態です。
台紙1枚あたり25枚貼れるようになっていますね。これが1冊あたり8ページあったそうで、すると1冊あたり「200枚」貼れるんです。
昭和50年の商品カタログです。
ステレオとテレビがすさまじいですね。木目調。多かったんですこの時代は。まるで高級家具といってもよいほどの重厚感。いやあステレオでかいですねえ。ターンテーブルの大きさが直径30センチのLPレコードを乗せるのにひとまわり大きかったことを考えると、このステレオの大きさが分かると思います。
昭和50年だとお金持ちの家にしかないか音楽好きのお父さんがいることが条件ですね。ポータブルのプレーヤーで聴いている人はまだまだ多かったですよ。
ラジオとラジカセですね。ずいぶんと懐かしい商品です。
この2ページ分で最も高額な商品は木目調のカラーテレビですが、いったいグリーンスタンプを何枚集めないともらえないのか?
カタログを見てみると「ナショナル20型カラーテレビ、、、558 1/4冊」と書いてあります。1冊で200枚貼ることが出来たとして558 1/4冊だと、えーと111,650枚です。えーっ!10万枚オーバー!!
グリーンスタンプって、たしか100円買って1枚もらえるんでしたっけ?するとこのテレビをゲットするためには、なんと1千万円以上買い物しないといけない?
なら最初っからテレビを買えよ!11万枚以上もグリーンスタンプを台紙に貼るのしんどいやろなあ。とても1000万円以上の買い物をする人が、コツコツとグリーンスタンプを台紙に貼っている姿を想像できません。
でもグリーンスタンプでテレビをもらうのがステイタスなんかなあ?
「なあ、このテレビはな、グリーンスタンプで手に入れてん」と自慢する。が、庶民はいったい何枚集めたらもらえるのかピンとこない。しゃくだから何冊集めたらもらえるのかなどと聞きたくない。テレビをもらうのにいったいどのくらいの枚数を集める、つまりどのくらい買い物をしなくてはいけないのか説明したくて仕方がないお金持ち。
こんな駆け引きは嫌だなあ(笑)。しかし、いったい今までこんな高額商品はどのくらいの数出たのかな?
「ステレオ欲しいんですけど」とか言って、何百冊もカバンから台紙を出したら驚かれるでしょうね。
ちなみにこのページに載っている商品でいちばん安いのは22番の「ナショナル パナペットライト」が12 3/4冊。つまり2550枚必要。1枚100円として25万5千円分の買い物でもらえる計算。
パナペットライト、、、うーん、ライトとラジオが合体したものなんかな?いらんなあ、ぜんぜん欲しくない!
あと面白いというか懐かしいのはNo.12と16の「ナショナル・クーガー」ですね。ラジオです。大流行したんですよただのラジオが。昭和50年頃に10代だった男子には懐かしいラジオですね。また、そのうち懐かしシリーズで特集しますけど。
No.15の「水陸両用ラジオ」がよくわかりません(笑)。水がかかっても大丈夫とかの防水ではなくて「両用」ですから、水の中で(水上も)使うんでしょうね。海水浴とかで自分と一緒にラジオを浮かべて音楽を聴くとかそんな使い方?
今回紹介のカタログは読者の1978さんより資料提供していただきました。ありがとうございます。
お願いがあります。
もしよろしければ、みなさまお持ちの倉吉の昔の写真を送っていただけないでしょうか?昭和時代の写真で「昔はこんなんだったよ」みたいなものがあれば嬉しいです。
平成に入ってからの写真でも、今は無くなってしまった建物など写っていたら大歓迎です。
特別なものが写っていなくても結構です。普通のありきたりな通りの様子とか、また「品物の写真」でもOKです。「昭和な倉吉を思い出させる品物」「倉吉に限らず昭和チックな物品」の写真があれば最高です。
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