今年も夙川公園は桜の季節になりました。
一時の寒さから急に暖かくなったため一斉に咲き誇り、ここ数年では一番の見事さです。
早朝から人がちらほら見え始め、帰るころには7時前だというのに大勢の人でした。
西行が桜をこよなく愛し、
願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ
と詠んだ気持ちが良く分かります。
満開の桜の木々を見ているとその美しさに圧倒され、桜には精霊が宿っているかのようです。
西行と言えば待賢門院との恋が思い浮かびます。
その待賢門院と白川上皇との関係が崇徳上皇の悲劇を生み、保元の乱に繋がっていくことを考える時、人の想いの罪深さを感じます。
崇徳院の悶死の後、讃岐の白峯陵を訪れその霊を弔った西行は桜の花を見てどんな思いだったのでしょうか。
花筏と呼ぶには早すぎますが、ひとひら川面を流れてゆきます。
マルーンカラーの阪急電車が夙川沿いの桜並木の中を通ってゆきます。
有川浩の「阪急電車」にこのような情景があった気がします。
公園ではラジヲ体操が始まりました。
桃の花も咲きました。
ビンカミノールも綺麗に咲いてくれました。
黄梅ソケイも綺麗です。
満開の桜を見て今年も元気になりました。