母は片麻痺により、歩くことも自分で立ち上げることも出来なくなった。

トイレでは、動かせる左手で手すりを掴み、補助することで

何とか立ち上げることが出来る。

これも、体調が悪い時は難しくなるので、リハビリパンツの上げ下げに

苦労する。

 

そこで、PTさんから「トイレ介助にリフトを試してみていいですか?」と

連絡が入った。

PTさん・OTさん・看護師さんが相談して、退院後に私が少しでも

介護が楽になるようにと、試行錯誤してくださるのでとても感謝している。

 

私が面会に行った前日に一度試してみたという、

   移動サポートロボット Hag

PTさんの話では、はじめは怖がったものの何とか乗ることが出来たらしい。

 

私に使い方を教えてくださるというので、母が再び挑戦。

しかし、この日は上手く体制がとれず、最後には泣き出してしまった、、、。

かわいそうで見ていられなかった…。

 

Hagは、脇の下にロボットのアームを通して前傾姿勢になり、

腕を伸ばしてバーを掴んだ体制で移動する。

母は小柄で、しかも右麻痺なので右腕が思うように上がらず、

(右腕を無理に上げると、痛がる)

太いアームを脇の下に入れ込むこと、バーをしっかり掴める位置まで

前傾姿勢をとることが難しかった。

これが使えたら介助が格段に楽になるのだけれど。

 

他にトイレ介助用リフトはないか調べていたら、

   防水電動リフト e-carry

という、防水なのでシャワーにも使える車椅子のようなリフトを見つけた。

これなら、座ったままの姿勢で移動できるので、母も怖がらないのでは

と思い、PTさんに見てもらった。

PTさんも「これなら大丈夫かもしれない」と仰った。

 介護保険でレンタル可能のようなので、早速ケアマネさんに連絡して、

 e-carryをレンタル出来ないか相談してみた。

が、福祉用具レンタルショップの方もこの商品をご存じなく、取り扱いは

ないという返事だった。

 

直接、販売店にメールで問い合わせると、私が住む県では取り扱いはない

という返事が来た。

福祉用具レンタルショップがうち1件だけの為に契約してくれるわけもない。

 

ということで、リフトが使えないとなってしまった。

母の体調が悪い時はポータブルトイレを使用するしかない。

 

母はとても神経質。

しばらくはトイレ介助してもらっても5回に1,2回しか排泄できなかった

原因は脳出血の後遺症と説明されたが、それだけではなくて

母の神経質な性格もあるのではないかと思う。

倒れてからは尿道カテーテルとおむつになってしまった。

想像するに、元気だった人が急におむつで用を足すことは難しい。

それもあり排尿困難になったのではないかと。

母は旅行に行っても「大浴場は他人も入るのから汚い」と言って、

部屋のお風呂にしか入らないような人。

ポータブルトイレではなく、出来るだけトイレを使わせてあげたいな~。