母は長い時間座っていると血圧が低くなるらしく、

2時間以上座っていることが出来ない。

 

体調が悪くなっても自分で伝えることが出来ないので

母の顔色、表情を見て疲れていないか判断しなければならない。

 

そして、嘔吐したり発熱したりと時々体調を崩す。

発熱の原因の殆どは、尿が出切っていないことによる細菌感染。

退院後に導尿をしなくて済むように、看護師さんが試みてくださるが、

その度に発熱してしまう。

 

食欲もあまりなく、半分ほどしか食べないらしい。

40キロほどあった体重は32キロまでに減ってしまったので

エンシュアやアイソカルクリアで栄養補給をしてもらっている。

 

おむつ交換の介助指導を受けた際、

母のお尻の肉が殆どなくなり、ぺちゃんこになっているのを見て

本当に可哀想でならなかった…。

 

 

退院するには、こちらの受け入れ態勢が万全であることと、

母の体調が安定することの両方が揃わなければ叶わない。

 

母が回復期をこの病院で過ごせるタイムリミットは7月末だけど、

一日でも早く母を我が家に連れて帰り、母が好きなものを食べさせたい。

そうすれば体重も増える。

 

私たちと暮らせば、言葉ももっと出るようになる。

OTさんから「言葉は出るようになっても、以前のように

会話を楽しむところまではいかない」と言われ、とてもがっかりした。

でも、それも諦めない。絶対ではないと思っている。

母が元の生活に少しでも近づけるように、私は出来る限りのことをしたい。

 

 

いつも思う。

母は体が不自由になってしまったことを悲観して

生きる希望を失ってはいないだろうか、いろんな事を諦めてはいないだろうか。

母がこれから先、「私は幸せだ、もっと生きたい」と思えるように

私は支えることができるだろうかと。