東京オリンピック後に下がると言われていた東京のマンション・不動産価格だが、一向にその気配はなく、バブル期を凌駕する水準に達している。

 

東京23区の新築マンション価格、初の1億円超 23年平均

2024年1月25日 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC183D80Y4A110C2000000/

 

 中古マンション価格もそれにつられて上昇していて、この10年間で平均賃金がほとんど上がっていないことを考えると、都内でのマンション購入は一般的なサラリーマンには難しくなったと言わざるを得ない。1980年代のバブル期同様、住宅難が政治課題として浮上して日銀が金利引き上げに動きそうなものだが、当時とは異なる要因もある。

 

円安 - 2013年1ドル100円前後の水準だったので上昇した東京のマンション価格もドル換算では横ばい状態。その間、アメリカや中国の不動産価格は大幅に上昇しているので、外国人にとってはまだまだお買い得だ。

 

給与格差 - 経営者と一般社員との格差のみならず、企業間によるそれも拡大している。

三菱商事、平均年収で初の2000万円超え 商社5社が最高

2024年6月21日 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21ACC0R20C24A6000000/

嫌な言葉だが、「勝ち組」にとっては1億円超のマンションも非現実的な買い物ではなく需要は存在する。

 

賃貸価格 - 築古物件の賃貸価格はそれほど上昇していない。つまり賃貸で住み続けていればこの10年家賃はあまり上がっていない。

 

 日銀の金利次第というのは確かだが、なかなか単純にはいかないだろう。ネットを見ていると、近い将来タワマン価格が暴落するような記事も見かけるがやっかみ半分、踊らされることなく自分のライフスタイルも見極めて考えることが重要だ。

 

2004年サントリーニ島・ギリシャ - これまでクルーズは、ガラパゴス諸島・西地中海と行ったがやはりエーゲ海クルーズが一番よかった。宮本輝「海辺の扉」ではクルーズが舞台のひとつに設定されていて、読むとひとつひとつの訪問地が懐かしい。