最近、何を思ったのかネットでCDを買った。
映画「八つ墓村」のサンドラック。
村の祭りで騙され惨殺される落ち武者達。
その殺され方はまるでお化け屋敷。
怪しい青い照明に照らされた鍾乳洞。
そこで発見される、武者姿の殺人鬼の遺体、
不気味な双子の老婆の片割れの死体。
鍾乳洞で美女から一転、
鬼の形相の小川真由美が萩原健一を追いかける。
ロマンチックで恐ろしい。
最後は燃える呪われた多治見家の終焉。
そして高台でその火を見つめて笑う落ち武者の亡霊。
昭和のお化け屋敷映画と私は言いたい。
ただ、言わせてもらえば、金田一役の渥美清は
フーテンの寅さんのイメージが強すぎて、
ドラマの古谷一行ぐらいのライトな俳優がいいような。
そしてこの映画を盛り上げているのが、
芥川比呂志によるサンドラック。
牧歌的でどこか日本的。
でもこの映画にどっぷりハマる音楽。
今日の映画はこの古い方の「八つ墓村」ではなく
平成に作られた新しい方の「八つ墓村」。
休日の午後、NHKの衛星放送で上映があると知り、
古い方かな・・と期待していたら新しい方の映画だった。
「犬神家の一族」もそうだったけど、
どうしてリメイクなんか作るのだろうか。
(「犬神家の一族」も音楽が秀逸)
「八つ墓村」も「犬神家の一族」も大ヒットした映画。
それを超えるリメイクってよほどでないとヒットしないのに。
昨日、衛星放送で「風と共に去りぬ」を上映していたけど、
この世界的名作映画をリメイクする話は聞かないし、
誰もリメイクを望まないだろう。
どちらにせよ、前作がヒットすると、
前作のイメージが浸透しているので、
どうしてもリメイク作品は前作と比べてしまう。
落ち武者の惨殺シーン、狂った多治見要蔵の殺戮はさらっと。
小梅さん小竹さん2人共あっけなく殺され、
鍾乳洞を逃げ回る事もなく、いとも簡単に犯人逮捕。
屋敷も燃える事なく、落ち武者の亡霊も出番がなく
明るい結末。
横溝正史の作品は少しお耽美で影がある。
昭和の得体のしれない影と暗さが似合う。
平成の世相では作り出せない雰囲気があるんよ~
観た後、「ほら、やっぱりね・・・」
とうなずく私だった。
元より期待してなかった。
