映画「トゥルーマンショー」 | ちこりすのブログ

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訳あって、と、ある田舎に住むことになった女性。
コロナ禍でどこにも行けず、GyaOの無料視聴の映画を観ては、ボケ防止の為、日記と映画のネタバレの感想を書いてまふ。

これも昔、手塚治虫のSF短編漫画に

よく似たのがあった。

少年が大掛かりな舞台セットの中で生きており、

自分の人生がドラマになっている事に気づく。

それを観ているのは宇宙人か神様かはわからないけど。

最後に少年は舞台裏に殴り込み、

ドラマは急に打ち切られる。

少年は蝶に姿を変えられ、

次の少年の人生ドラマの端役にされるというオチ。

発想がとても面白いと思った作品だった。

 

まさにその話が「トゥルーマン・ショー」

生まれた瞬間からカメラに囲まれて成長する。

両親、妻、友人、同僚、道で会う人すべて俳優。

そんな事とは知らず、毎日をご機嫌にハッピーに

生活していた青年トゥルーマン。

世界中の人が彼の行動を見守っていた。

彼は学生時代にある女性と恋に落ちた。

彼女は何かを彼に伝えようとするが、

父親に邪魔され連れ去られてしまう。

消えた彼女がいるという南国の島フィジーまで

彼女に会いに行きたいが、なかなか実現できない。

ある日、思い立って車で街を逃げ出そうとするが

行く先々で妨害があり引き止められる。

そして会った事のない人が自分の名前を知っている。

自分の住んでいる世界はおかしいという事を

確信したトゥルーマンはカメラの目を欺き

ヨットで街を脱出する。

実は彼が住んでいる島と海は巨大なドーム型の

舞台セットの中だった。

人工的に嵐を起こされてヨットは傾き死にかけるが、

どうにか嵐を逃げきる事ができる。

そして彼女のいる所へ、と思った矢先にヨットに

衝撃が・・・ヨットが舞台セットの壁にぶつかった

のだった。ヨットから下りてセットの出口に

向かうトゥルーマン。彼を引き止め、

家に戻るように説得するプロデューサーだが、

トゥルーマンはセットの外の世界に出ていく。

 

そう、その温室の中にいれば世界中から

注目を浴び続け、安全で楽しい事が

待ち受けている。

それでも外に世界に出ていきたい。

 

ふと思う。息子が2人いる。

私が母親であり、手元に息子がいる限りは、

息子を守り、楽しませ、安楽に暮らさせる

という自負がある。

上の息子は家を出たが、事ある毎に

ちゃんと栄養のある物を食べているか、

家は清潔にしているか、落ち込んだりして

いないだろうかと心配してしまう。

下の息子に関しては持病があり、

薬の管理もいい加減で、私の手から離れたら

生きていけるのかと心配してしまう。

私の家というドームの中にいれば、

息子達は常に家族の主役扱いで、

きれいな環境で安楽に安全に生活できる。

でもいずれ家を出て自立しないと、

いつまでもこのドームに留まると

私の老いと共に息子達も水没してしまう。

 

最後にトゥルーマンが生まれた時から

関わってきたプロデューサーが

彼に舞台へ戻るように説得する。

なんか自立する息子を心配し、

自分の目の届く所で安全に暮らしてほしい

という母親の気持ちみたいに聞こえる。

 

私も息子の人生ドラマのスタッフから

そろそろ自分の人生ドラマの主役に

戻らないと思った。