Morimoto Waikiki
住 所 :1775 Ala Moana Blvd. Honululu, HI 96815
電 話 :808-943-5900
営業時間:Breakfast 6:30~10:00
Lunch 11:00~14:30
Dinner 17:00~22:00(日~木)
17:00~23:00(金・土)
定 休 日 :無休
H P:http://morimotowaikiki.com/
備 考 :日本語メニューあり、日本語可
昨年の10月に<ザ・ワイキキエディション The Waikiki EDITION>のメインダイニングとしてオープンした、こちらの『モリモト ワイキキ』
数々のハワイ関連の雑誌などにも取り上げられていた注目店だっただけでなく、ハワイ在住の日本人の間でも評判が良いと聞き、友人と3人で訪問しました
※今回はかなり辛口の記事なので、中には不快な思いをされる方もいらっしゃるかもしれませんが、私個人の意見として読んでいただけると幸いです
レストランは、ホテルのエントランスの少し先にある階段を登った先
裏口かと勘違いしてしまい一度通りすぎてしまったほど、飾り気のないこちらがレストランの入口です
ピスタチオグリーンと白を基調とした店内は、オープンキッチンになっていて、かなりの広さがあります
テラス席からはヨットハーバー、そしてヨットハーバーに沈む夕日を楽しむことができます
全体的に落ち着いた大人の雰囲気をかもし出してはいるも、スタッフのスマートさに欠ける対応や、プラスチックのチープなお箸が、レベルをガクンと下げている印象
toro tartare トロタルタル $28.00
お好みでのり佃煮、サワークリーム、生わさび、マウイオニオン、ワカモレ、あられ、出し醤油と一緒に食べる、トロタルタル
どれと組合せて食べるかによって和になったり洋になったりと、味わいや印象が変わってくるところや、もんじゃ焼きなどで使うヘラで食べるところが面白い
ただ、トロ自体はトッピング類がないと食べられないような、味も素っ気も無い悲しい代物
pineapple tempura, jamon iberico マウイ産パイナップル天ぷら $16.00
パイナップルと生ハムの相性が悪いわけではないのですが、そもそも、生ハムとメロンの組合せもイマイチ理解できない私には、美味しいとは思えませんでした
テーブルで仕上げる寄せ豆腐
豆乳ににがりを入れ、ゆっくりかき混ぜて蓋をした後、「15分後に戻ってくるから、それまでは絶対に開けないでね」と言って去っていくスタッフ
しかし、15分どころか20分経っても戻って来ない
いい加減、蓋を開けて食べてしまおうかと思った時、豆腐用の薬味とタレを持って、そ知らぬ顔で登場
「絶対に開けるな」と宣言しておいて、言った通りの時間に戻ってこれないのであれば、客をイラっとさせるだけなので、敢えて「何分後」とか言わないほうがいい
また、作りたてをウリにしているのであるならば、キムチソースや出し醤油ではなく、大豆の味をシンプルに楽しめるハワイアンシーソルトなどで食べさせるのが一番なのでは
ドライスキャロップ入りのおかゆの中央には、砂糖の分量を間違えてしまったのではないかと思ったぐらい、甘すぎる角煮
角煮とおかゆを合わせたことや、アクセントとしてフライド牛蒡をのせたことは良いとしても、この角煮の味付けはヒドすぎる
sashimi salad マグロ刺身とシーザーサラダ $16.00
わさびスパイスをまぶして炙ったマグロと、ロメインレタスのシーザーサラダ
両方とも特筆すべき味ではなし
takoyaki ハワイ産アワビのたこ焼き $15.00
蛸ではなくアワビを入れた、たこ焼きならぬ鮑焼きは、溶かしハーブバターとマヨネーズでいただきます
どうしてアワビを使ったのか、何故蛸ではダメだったのかなど、あえてアワビを使ったメリットは発見できませんでしたが、これは意外とイケました
ピーナッツオイルが香る上湯スープに、具は蒸し鶏とネギだけと、とてもシンプルなラーメン
麺は問題外として、やや濃いめではあるも、旨みが感じられるスープはなかなか
ただし、これが$14.00もする料理とは考えずらい
玄米をそのつど精米していたり、週に2回は築地から魚を仕入れるなど、多少なりとも食材には拘りがあるようですが、その拘りを料理に生かせているとは到底思えませんし、日本料理ならではの繊細さや奥深さなんてものは、一切感じられません
ここの料理は、単に日本で使われている調味料や技法を表面的に使用していているだけ、料理のネーミングを日本料理っぽくしているだけの、アメリカ人をターゲットにした見せ掛けの創作日本料理
そのため、普通に美味しいと思えるレベルの和食を日常的に安価で食べられる、日本に住んでいる日本人から言わせてもらえば、所詮、日本では全く評価されず、アメリカへ逃げ出したシェフが、アメリカで金儲け成功したいがために作り出した、アメリカ人に食べやすい、アメリカ人のための日本風の料理な気がします
また、米国のメディア等では「アイアン(鉄人)シェフ」とかもてはやされているのをいいことに、味に見合わない一流気取りの値段設定も理解に苦しみます
元々期待はしてはいなかったものの、その期待を大きく下回る残念すぎる結果
日本料理の本質を世界の人にもっと知って欲しいと思っている日本人として、和の心を忘れてしまった森本氏の作る料理には、とても共感を覚えることはできませんでした