心を込め追悼漢詩・本日国葬

 

 

【標題】 くうかいてんをあおいでたんず
 

【起句】ことのごねつ そしんしたしむ
【承句】しゅうぼう こつえんとして きたいのみ
【転句】はいぎゃくのばくえん むなしくこころざしをたち
【結句】いかんともするなしせいらく これなんのいんぞ


 平起こり七言絶句

  押韻=上平声十一真(親、身、因)

 

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【意味】
  「天を仰ぎ哀しみに暮れる」
真夏の古都奈良、正午頃のこと。大衆を前に真情を吐露する演説を始めたとき、正に危機が迫ったのです。暴漢が突然手製銃を放ち、その人は爆煙の中に倒れたのです。大きな志もこの銃口の前に断たれてしまいました。どういった因縁で傑出した人材の命が絶たれたのでしょうか。


忽焉=にわかに・忽ち・突然に。危殆=非常に危ういこと。悖逆=もとり逆らう・道理に逆らう