「二字の仄字」を使う場合の注意点は?

 

漢詩で平字に対するものは仄字です。

平字というのは中国語での発音で変化のない平らかなものとされています。それに比べて仄字の発音は変化を伴うものをいいます。仄字には上声、去声、入声という三種類あり、合せて仄声というのです。

要は言葉のアクセントに変化があるかないかによって、分けられていると考えてようと思います。

 

詩語の中でも二字の言葉は最も多用する大切なものといえましょう。平仄の公式では平字二字の組み合わせなのですが、配置場所によって一・三・五不論という規則の漢和が適用されます。

詩語の一字目、三字目、五字目にあたるところの平仄は、不論すなわち問わないということですから自由にできるということなのです。ということから、平字の詩語は○○、●○のどちらでも該当することになるのです。

 

もちろん、他の語との組み合わせて漢詩を作る訳ですから、その兼ね合いで○○、●○のどちらかに制約されることもあります。しかし、原則としてはどちらを用いても平字の詩語であるといえるのです。