西道山の漢詩「城山」を検証(その1)

 

 

孤軍奮闘(こぐんふんとう)、吾剣既折(わがけんはすでにおれ)、秋風埋骨(しゅうふうほねをうずむ)……という、勇壮かつ悲壮な言葉が並んでいるこの漢詩は、天保七年熊本県天草に生まれた儒学者である

 

西道仙が西郷南洲翁を偲んで後年作った「城山」の一節です。敬愛する西郷の最期を悼んで、西郷の心情を綴ったものとされています。この詩は平起こり七言絶句の形式で作られています。

 

上の言葉はこの漢詩のある一部分ですが、言葉の断片だけみても大変な状況を描写していることが分かります。