「丸に酢漿草」紋

 

かたばみの葉を形どった家紋で、植物をモデルにした紋の中では桐紋に次いで最も流行したといわれています。

 

酢漿草は片喰とも書きますが、春にきれいな黄色い小花をつける丈夫な雑草です。

 

摘んでも摘んでも絶えることなく芽生えてくる強い植物であることから、家門が永遠に続くことを願い武家の間でも多く用いられたものです。

 

葉の間に剣が入る「剣酢漿草」紋もよく用いられました。三つの葉片が基本の形ですが、さまざまに変化していく過程も興味あるものです。