「丸に四方剣花菱」紋
これからご依頼を受けた金箔家紋を作りたいと思います。
これまで金箔などを使って数百を超える家紋を作ってきましたが、今回の家紋は初めて作る紋章です。
「丸に四方剣花菱」という家紋です。
菱の文様を四等分し、それを四弁の花に見立てた想像上の花の文様なのです。
唐花から分化したと推定され、唐花菱と呼ばれています。
また、もともと菱紋はやや横長の形であることから、縦横比が同じ今回のような紋は四方花菱とも呼ばれています。
縦横同じということで花角と言われることもあり、それに剣がついた紋は「丸に剣花角」紋とも呼称されることもあるのです。
菱紋は武田信玄で有名な武田家の代表家紋ですが、花菱紋も甲斐武田氏の替え紋として用いられていたものです。