日本の近代化と家紋の変遷
明治時代に入って欧米の列強に追いつくべく近代化を画策していった政府は、様々な改革を断行していきました。
まずは士農工商の身分制度の廃止やちょんまげを廃止する断髪令をだしました。
明治4年の戸籍法の制定、同8年の平民苗字必称義務令により、全ての国民に苗字公称が必須となりました。
このことは、国家が国民の情報を一元管理できる便法として活用され、徴兵制の導入なぢにより富国強兵時代を築いていくのです。
平行して庶民も多彩な家紋を用いるようになり、冠婚葬祭を始め家制度の根幹を成すものとして定着していったのです。
したがって、今日の数千種とも数万種とも言われる多彩な家紋も、豊かな芸術品としての価値が生まれていったのです。
家紋の分類もいくつかのパターンに分かれますが、動物、植物、器材、天文……と、実に多岐にわたります。
果たして、読者の皆さんの家紋はどのような種類でしょうか。さらにその種類のうちの何という名前のかもんでしょうか?興味はつきません。
自家の家紋は何だろうと検証した際には、古くからの伝統と相俟って歴史的な流れも考慮すると深い思いがしてきますね。