落語の「堀ノ内」を題材にしています。

むかしむかし、江戸の町にとってもそこつで、ズッコケたおとうちゃんがいました。何やら困った顔をして歩いています。どうしたんでしょうか。

「あら、お帰りかい。おまえさん、ずいぶんつらそうな顔をしてるじゃないか。どこか身体でも悪いのかい」
「悪いどころじゃねぇ、早く薬を呼んできてくれ。医者でも飲まなきゃあ、治らねえ」

「また始まったよ。薬を呼んで?」

「医者を飲む人があるものかい。あべこべじゃないか」

「朝、家を出てすぐから、足が疲れて疲れて、どうしようもねえ。悪い病気かも知れねえ」
「おかしいじゃないか、ちょっと足を見せてごらんよ」

「なんだい、おまえさん。ぞうりとゲタをはいてるよ。それじゃあ疲れるはずだよ。朝から歩いてて、自分で気がつかないのかい」

「おまえさん、バカなことばかり言ってないで、子どもを連れてお風呂屋に行ってきておくれ。もう、十日も行ってないんだよ」

「おいら、いやだ。おとっつぁんと一緒に風呂屋に行くのは、いやだ」
子どもが泣き出しました。

「だって、いつもおとっつぁんはバカなことばかりしてて、恥ずかしいんだもの」
「そんなことはないだろう。さあさあ、飴を買ってやるから、とっとといくぞ」
さあ、このあとどうなるでしょうか。
続きは、また明日のお楽しみ。(なにー!)