上野の美術館で肉筆の浮世絵展が開催されています。
ブラブラと上野の森を散歩がてら観て来ました。
肉筆の美人画100選というテーマの展覧会、予想以上に私が魅了されたのは着物の美しさでした。版画の表現よりも多彩で豊かな色使い、モチーフの斬新さ襦袢や袷地との配色やコーディネート‥、どれも目が釘付けになるほど魅力的で、会場が混んでいなければもっと長く居たかったのに‥と残念です。
特に色の深さは素晴らしく、現代の着物の色見本などでは出会うことがないような、何色とも言葉で表現出来ないような深淵なる色味なのです。
その美しさに、もう只々虜のようになって溺れてしまったひとときでした。
また、比較する訳ではないけれど、時代が下がる程着物の色にも柄にも深みがなくなって行くように感じるのが不思議でした。
勿論着物だけでなく、絵そのものも素晴らしいですよ。
近世の女性達が、着物姿であるにも拘らず今見ると「お行儀悪い」スタイルで寛ぎ、楽しそうに伸びやかに生活している姿は、現代の私達よりもむしろ自由を謳歌しているように見えましたし‥。
豊かな江戸期の文化を凝縮して垣間みることが出来たような感じです。
また、沢山ある浮世絵のなかでも、北斎のデッサン力と表現力は突出していて、ちょっと異色に感じました。
しかしそれにしても、これら浮世絵のコレクションも又、アメリカからの借り物とはね‥、日本の美術なのに‥ちょっと情けないというか、残念というか‥。
時間があったら、もう一度行きたい美術展です。
