第5話です~ A秀弥君 B直樹君 先生 ゆうこ先生 ウェルテル
大根、俺やからな。でわどぞ
先生が直樹君と秀弥君をさばいた終業式の日、それが直君を見た最後の日でした。2年2組の教室には直君の姿だけがいませんでした。私を含め、みんな、秀弥君がきていることに驚いていました。誰も話しかけようとはしません。
始業式のチャイムがなり、新しいニューティーチャーが入ってきました。ニューティーチャーは勢いよく黒板に名前を書きました。
ーぼくは学生時代からウェルテルとよばれているからみんなもそう呼んでくれ。そんなことを言われても困りますがウェルテルと呼ぶことにします。
ゴールデンウィークが終わり五月半ばをむかえるまでは、教室内は比較的落ち着いていました。相変わらず直君は一日も学校に来ていません。秀弥君はみんなにさけられていました。
そんな生活にも慣れたある日ウェルテルはいいました。
ー今まで僕は、直樹が体調不良で休んでいるとみんなに嘘をついていた。でも、直樹はずる休みをしているわけではない。直樹は学校に来たいという気持ちはあるけれど、心の病がそれを邪魔しているんだ。今まで隠していてすまない。
でも直君がなぜそうなったのか知らないのはこのクラスでウェルテルだけです。あの日ゆうこ先生が告白した事件の真相を2組以外にしゃべった子は誰もいないはずです。
ーみんなで直君にメッセージを送ろう。そういい、みんなはためらいましたが、半強制的にメッセージを書きました。
人はみな。こどくじゃない。ろくでもないよのなかだけど。
しあわせになろうよ。しんじよう。ネバーギブアップ。
今気づきました。私はなんて馬鹿なんでしょう。みんな。。。。。
異様な空気を楽しみはじめています。
先生が出ていき、解散した直後こんなメールが全員に。
秀弥に天罰を!制裁ポイントを集めろ!
自分が何をしたのかを報告してポイントが与えられクラスで一番ポイントの少ない人は人殺しの味方とされ、同じように制裁を受ける。でも、ばかばかしすぎて私は無視しました。しかし数日後の放課後、おとなしくて気の弱い、増田陵君まで秀弥君の机の中に牛乳パックをいれていました。彼が参加しているならポイントがゼロなのは私だけかもしれない。翌週、ポイントゼロの子はまだ複数いました。少し救われた気分です。
さらに翌週制裁ポイントがゼロの私に5,6人が囲んでいました。
ーウェルテルにちくったんミズホでしょ?
私はみずきという名前ですがみずきのあほでみずほと小学校の時言われていました。中学になり呼ばれなくなりましたがウェルテルのせいでまた呼ばれることになりました。
ー違う私じゃない。
ー嘘。このクラスであんな事する人ミズホ以外考えられないんだけど・・・・・。ゆうこ先生がかわいそうって思わないの?人殺しの味方?
証拠見せてよ。
そういい牛乳パックを私に渡しました。
少しためらいましたが、周りの空気にながされ秀弥君に牛乳パックをなげつけました。
ーごめん
しかしみんなはこの言葉をききながしませんでした。
ーちょいまち。この子、人殺しに謝ったんだけど。やっぱ犯人ミズホよ。裏切り者に、せいさいを!
りょう君がそんなことをいうとみんなは
キス!キス!キス!キス!
誰からともなく声が上がり、手を打ち始めました。
やめて!やめて!やめて!そう心の中で叫びましたが外には恐怖で声になりません。私と秀弥君は誰かにしばられて。。。。
ー見て、りょう君、ばっちりげきしゃ~
ーミズホ、ファーストキスでしょ?
ーこれをどうするかは、あんた次第だからね。
ゆうこ先生、直君と秀弥君が人殺しなら、ここにいる人たちはなんなんですか?