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えほんとおもちゃにかこまれて♡

えほんとおもちゃのお店で働きだしたやぎが
日々をつづりまする。

「元気なモファットきょうだい」


エレナー・エスティス 作
渡辺 茂男 訳
岩波書店

早くに父親を亡くした4人きょうだいと母が貧しいながらも家族仲良く暮らしているお話。子どもながらのいたずらや事件の数々が劇的な内容ではないけれど、ほんわかと気持ちがあたたかくなるエピソード。
母親が仕立て屋をしていることや、借家ながら自分たちの家に愛着を持って暮らしていることなど親しみを持てる。
ガス灯に灯をともしにくる人がいたり、馬車がまだ走っているなどの昔ながらの生活を読めるのもおもしろかった。

挿絵が見たことあるなぁと思ったらルイス・スロボドキンだった。
「てぶくろがいっぱい」「百まいのドレス」とか。
「すえっこOちゃん」もなのか。

「木馬のぼうけん旅行」

アーシュラ・ウィリアムズ 作
石井桃子 訳
ベギー・フォートナム 画
福音館書店


おもちゃ作りのおじいさんが作った木馬がおじいさんのためにお金を稼ぐために旅に出るが、その先々で災難にあい冒険していくお話。
私はおもちゃ屋に勤めているので、おじいさんの手作りのおもちゃが大型のやすいおもちゃが買える店ができて売れなくなったとかそこの辺の話しもなんだか考えさせられるところでした。

まぁ、それは置いておいて、この木馬のキャラクターがまた元気いっぱいでおもしろく、帰れるだけの宝物や銀貨を手に入れたと思ったらまた災難にあったりと
とにかく、木馬を応援せずにはいられない楽しいお話でした。
イギリスの生活や文化がかいま見られるのも興味深いです。

「北の森の十二か月」


ニコライ・スラトコフ 作
福井 研介 訳
ニキータ・チャルーシン 画
福音館書店

児童文学、物語というよりも、ロシアの森を長年観察し、自然とともに生きてきた著者の森の記録のようなお話。
自分では絶対に手に取らない本だっただろう。
こういう出会いがあるから本を人に選んでもらうのは楽しい。
自分はやはり自然が好きで、根っこであることを再認識した本。

特に、キツツキをはじめとした鳥のことについて書かれているものが多い。
ロシアの森なのだが、結構知っている鳥がいる。
この本を読みながら、私が思い出すのは3年暮らした富士山麓の自然。
それらの魅力を教えてくれた人たちのこと。

「わたしたちにも、じぶんだけが特別にすきな小川とか、針葉樹や広葉樹の林とか、森の草地がある。ちょっとした場所だけれど、どうしても忘れられない場所だ。これらの場所のことはいつも心にのこっている。そしてわたしたちは、息もつけないほどの幸せにひたりたくて、なんとかしてそこをおとずれたいといつも願っている。」

自分にとってお気に入りの場所、木、景色ってそれぞれある。離れていれば、死ぬまでにそこにもう一度行けるだろうかって思うような場所。
自然ってただそこに存在するだけで救われるような大きな存在。
ただ、山々がきれいだなぁ、空が青いなぁ、海は広いなぁ、月が見てるなぁとそれだけで全てが肯定された気がします。
だから自然を好きな人は強いと思っていたんだけど。ね。