えほんとおもちゃにかこまれて♡ -4ページ目

えほんとおもちゃにかこまれて♡

えほんとおもちゃのお店で働きだしたやぎが
日々をつづりまする。

「穴 HOLES」

ルイス・サッカー
幸田 敦子 訳
講談社

運の悪いスタンリーという少年が無実の罪で砂漠の少年院に送られ、毎日、1.5×1.5mくらいの大きさの穴を1つずつ掘らさせられる。
スタンリーの一家の不運はひいじいさんの話にさかのぼる。
ひいじいさんの話とスタンリーの話が同時進行で進み、伏線が張られていて最後にかけて回収されていく。
その辺りが巧みに書かれているのだが、私自身は期間を空けて細切れで読んでしまったためあまりそこを楽しめなかった。
後半のスタンリーとヘクター(ゼロ)の友情は美しい。男の子同士の友情っていいよなぁと思うのは私が女だからだろうか。

この本も百町森のブッククラブの読み物のオススメリストにあり、興味があった。
次は何を読もうかな。
守り人シリーズの残りもあるなぁ。

「蒼路の旅人」

上橋菜穂子 作
偕成社

「守り人シリーズ」7作目。
年末年始で時間が取れたのでまた1つ読みました。
すると、紅白の審査員に上橋先生がいてびっくり。
いよいよドラマ化がすぐそこまで来ていますね。
バルサ役の綾瀬はるかさんも紅白司会だったし。

さて、蒼路の旅人は今回はチャグムが主役。
すっかり皇太子らしく、大人びたチャグムが十代という事実に驚愕。
国を背負い、周りの国々との関係に翻弄されていくチャグム、まだまだ子どもなのね。
そして、解説の佐藤多佳子さんがいうように、今まではファンタジーや登場人物の人間ドラマがメインだったように感じるが、このお話から国々の関係、歴史、戦いへとシフトして行く。
バルサに続き、チャグムが好きな私ですが、このお話のラストのチャグムの選択にさらに惚れました。次を読み進めるのがまた楽しみ。
次は3部作。バルサとチャグムがきっと再会するのだろう。楽しみだな。

そして、あと2ヶ月。
そろそろテレビ買わないとかなぁ。
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」

マーク・ハッドマン 作
小尾芙佐 訳
早川書房


たぶん、「科学の栞」で見つけて読みたいリストに入っていたのだと思う。
図書館で書庫にあって、アマゾンを見る限りでもたぶん絶版なのだろう。
主人公は自閉症の少年クリストファー。
彼を通してみる世界(色や数字にこだわりがあったり、初めてのことが苦手だったり、対人面の問題だったり)が、いつも自分が見ている世界と一緒だけど一緒じゃないという描写が興味深かった。
改めて、自分には当たり前に感じることが全ての人に当たり前ではないということ、その人の立場で物事を考えることの大切さを思った。

また、クリストファーの周りの大人が彼を理解しようと必死なところ、だけどうまくいかないところなど、父親との関係は胸に込み上げてくるものがあった。

ちょっと変わった推理ものかと思って読んでいたら、意外にもヒューマンドラマな感じで、父親の思いに泣きそうになり(外で読んでいたので)危なかった。

すばらしい本が絶版になるのは残念だ。