「寺町三丁目十一番地」
渡辺茂男 作
太田大八 画
福音館書店
残念ながら今は重版未定になっているようですね。
久しぶりのブログ更新は新年1冊目にふさわしいものとなりました。
昭和十年ごろの静岡で写真屋を営む福っつぁんとその家族(子ども12人!)の話し。
「寺町は文字通りお寺がたくさんあるのですが、(中略)花屋、経師屋、ちょうちん屋、紋屋、和菓子屋、煎餅屋、染物屋、下駄屋、焼き芋屋などが並んでいます。」
と、想像しただけでも楽しげです。とくに焼き芋屋。
昔のお店ってそれぞれが専門店で楽しげだなぁって思います。
今のデパートやスーパーは便利といえば便利だけど、面白みにはかけるよなぁと。
そして、ちょっとこわいけど家族思いの福っつぁんの人柄がよく出ている
「きん上花をそえる」の章が私はとくに好きです。
こういうお父さん今でもどこかにいるのかなぁっと思ったりしました。
いつも読んでいる児童文学は店長夫妻の家庭文庫からセレクトしてもっらって読んでいます。
今回の本はなんだか今までと趣が違うなぁとちょっと開かずにおりました。
そしたら、たまたまこの本の舞台となった近くに行くことがあり
他のスタッフから偶然この本の話しを聞いて、それはそれはと興味をもって読み始めたというわけです。
著者の渡辺茂男さんは静岡市の出身で、このお話は自伝的なものだそうです。
すべてがノンフィクションというわけでもないそうですが。
(ちなみに、茂男さんは「仁」だそうです。)
出てくる通りの名前やお店の名前、市役所や警察がある場所はそのままだなぁと
google mapでちょっと調べたりして、今現在とリンクしながら読めたのがすごいおもしろかったです。
最近、歴史物にも少し興味が出てきました。今まで皆無でしたが。
関係ないですが、映画「のぼうの城」も最後に現在の場所とのリンクが出てくるのですがうまいなぁと思いました。「つなぎかた」というか。
おもしろいです。


でした。













