えほんとおもちゃにかこまれて♡ -20ページ目

えほんとおもちゃにかこまれて♡

えほんとおもちゃのお店で働きだしたやぎが
日々をつづりまする。

「寺町三丁目十一番地」
渡辺茂男 作
太田大八 画
福音館書店

残念ながら今は重版未定になっているようですね。


久しぶりのブログ更新は新年1冊目にふさわしいものとなりました。
昭和十年ごろの静岡で写真屋を営む福っつぁんとその家族(子ども12人!)の話し。
「寺町は文字通りお寺がたくさんあるのですが、(中略)花屋、経師屋、ちょうちん屋、紋屋、和菓子屋、煎餅屋、染物屋、下駄屋、焼き芋屋などが並んでいます。」
と、想像しただけでも楽しげです。とくに焼き芋屋。

昔のお店ってそれぞれが専門店で楽しげだなぁって思います。
今のデパートやスーパーは便利といえば便利だけど、面白みにはかけるよなぁと。


そして、ちょっとこわいけど家族思いの福っつぁんの人柄がよく出ている
「きん上花をそえる」の章が私はとくに好きです。
こういうお父さん今でもどこかにいるのかなぁっと思ったりしました。


いつも読んでいる児童文学は店長夫妻の家庭文庫からセレクトしてもっらって読んでいます。
今回の本はなんだか今までと趣が違うなぁとちょっと開かずにおりました。
そしたら、たまたまこの本の舞台となった近くに行くことがあり
他のスタッフから偶然この本の話しを聞いて、それはそれはと興味をもって読み始めたというわけです。

著者の渡辺茂男さんは静岡市の出身で、このお話は自伝的なものだそうです。
すべてがノンフィクションというわけでもないそうですが。
(ちなみに、茂男さんは「仁」だそうです。)
出てくる通りの名前やお店の名前、市役所や警察がある場所はそのままだなぁと
google mapでちょっと調べたりして、今現在とリンクしながら読めたのがすごいおもしろかったです。
最近、歴史物にも少し興味が出てきました。今まで皆無でしたが。


関係ないですが、映画「のぼうの城」も最後に現在の場所とのリンクが出てくるのですがうまいなぁと思いました。「つなぎかた」というか。
おもしろいです。




①のつづき、イギリスの絵本についてですが、
今回はビアトリクス・ポターについてです。

ビアトリクス・ポターというとわからない方もいると思いますが、
ピーターラビットの作者といえばすぐにわかりますよね。

お恥ずかしながら、今回吉田先生のお話しを聞くまで
きちんとピーターラビットを読んだことがなかったです。
かわいらしい絵で、お皿になっていたり(実家にはスプーンなんかもありましたが)
そんな印象がある程度でした。

吉田先生はピーターラビットの日本での研究の第一人者なだけあって、
この回が一番ノリノリでした。

このピータラビットはポターの生きた時代背景や家庭環境の影響が
あってこその物語だったのです。
19世紀後半のビクトリア時代で裕福なアッパーミドルの家庭で育ったビクトリア。
女性の自立を社会にも両親にも認められておらず、
そんなことが動物たちが着る窮屈な衣装にリンクしてあり、風刺として用いられているという側面もあったのです。
とくに、「こねこのトムのおはなし」

来客があるということでお母さんが子猫たちによそいきの服を着せようとするのですが、ボダンが飛んだり、泥んこにされ、しまいにはアヒルに盗まれ・・・。
結局こどもたちは麻疹にかかったことにして2階の寝室に追いやるのですが
お客様のいる部屋の2階でドタバタと元気に遊び回り、お母さんは結局恥をかいてしまうというお話。

さらに、「ピーターラビットのおはなし」では
言葉のタイポグラフィーの美しさを教えていただきました。
日本語版だとそれがなくなってしまっているのですが
洋書のはじめのページでは、開いて左が絵で右がテキスト。
子ウサギの名前と位置が左右でリンクしていて、
そのテキストがきちんとデザインされ、配置されていることに驚きました。



それから、「2ひきのわるいねずみのおはなし」

これもすごく印象的でした。自分が最近ドールハウスが好きだってこともありますが。
人形の家に来た2匹のネズミ夫婦(奥さんの名前がハンカ・マンカというのもおもしろい)がおいしそうな料理を食べようとすると、もちろん作り物。
それに腹を立てて寝室のものを壊しにかかる。
でも、奥さんは知恵を働かせ、人形の家のものを盗んで自分たちのものにしてしまう。
洋服も盗み、ドレッシーになった奥さんに対して、最後まで洋服を着なかっただんなさん。それも、ポターが意図的にしたのではと吉田先生は言っていました。
盗んだだけでおしまいでないラストも素敵です。


最後に、私が気に入った作品もうひとつ
「パイがふたつあったおはなし」

ネコにお茶会に招待されたイヌが出されるであろうネズミパイを
食べないように策略を練るのですが、結局食べてしまうというお話。
意味深でシュールな内容です。
それは置いても、絵がやはり素敵ですね。


まだまだ、吉田先生のお話は、第何版ではこの挿絵があったけど、とか
ピリオドやコロンのの打ち方で読み方の楽譜を作っているとか
とにかく濃い(マニアックな?)お話しがあったのですが、
この辺で私はおしまいにしまする。

興味を持った方は吉田先生の著書や講演会の資料(ネット検索で出てくるものも)を読んでみてくださいね。読みやすくすごくおもしろいですよ


では、次回はアメリカの絵本です。



お店のくねくね人形たち音譜
photo:01



まだまだいますが…

クリスマスなので、トナカイも入荷してます。可愛いですラブラブ

photo:02




下をこのように押すと、
photo:03



くにゃ~っと
photo:04



下を押している指を離すと、

photo:05


シャキーンッ!!
起きあがります。


押すたびにちょっと違うので、何度もやってしまいますにひひ
単純なのにおもしろいグッド!


iPhoneからの投稿