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えほんとおもちゃにかこまれて♡

えほんとおもちゃのお店で働きだしたやぎが
日々をつづりまする。

「王への手紙 上・下」
トンケ・ドラフト 作
西村 由美 訳

岩波少年文庫

久しぶりのブログ更新です。
児童文学の本は相変わらず、店長家の家庭文庫からおかりしているのですが、なかなか進んでませんねー。


今回は、店長の奥様おすすめの1冊。
おもしろくってあっというまに読んじゃった!とおっしゃっていました。
私はクリスマスシーズンの一年で一番忙しい中で読んでしまい、とぎれとぎれでしたが、下はほとんど一気に読みました。オランダでは過去50年の中で一番の児童文学と称され、すごい人気なんだそうです。


騎士見習いの主人公の少年ティウリが、騎士に叙任される前夜の祈りの儀式中、修道士から隣国の国王宛の手紙を託されます。その手紙を受け取ったティウリは一人儀式中の教会を抜け出し手紙を届ける旅に出ます。
その旅の道中のハラハラする敵との戦いや冒険、仲間との出会いによって成長して行くティウリの姿がなんとも清々しい。
特に、私はティウリが手紙を渡す使命を果たし終え、自分の国に帰ってきてからの場面が印象的でした。騎士になるための儀式を抜け出したが、騎士になれるかなれないか、また同じことがあったらどうするかなどの自分への自問自答や心の動きがすごくおもしろかったです。

クリスマスも終わったことだし、次は長編へチャレンジしてみようかな?



静岡市美術館で開催中の「はじめての美術 絵本原画の世界2013」の関連イベントで

松居直さんの講演会「子どもと絵本、大人も絵本を」

に行ってきました。月曜祝日で仕事がお休みの日、さらにラッキーにも抽選にもあたり、今回松居先生のお話しを初めて聞くことが出来ました。感謝、感謝


福音館書店の「こどものとも」初代編集長で、87歳という年齢をまったく感じさせない若々しい松居先生。こういったパイオニア的な人は、一様にみなさん若々しく、情熱的、好奇心旺盛で魅力的な方が多いですよね。吉田先生もそうだった。
80代、60代、この辺におもしろい人、何かを自分で始めた人が集中している気がします。


私たちの世代にもこんな人が現れるのだろうか。
自分の代名詞となるような、極める道はどこなんだろうといまだにわかっていない三十路女。なんて、自分のことも反省しちゃったりして。


この講演会後、「言葉」について何かあるたびに考えています。
松居先生は、私たちの世界は言葉で出来ているとおっしゃっていました。
頭から足先まで。空間も全て。朝から晩まで。
そして、言葉は文字で覚えるのではなく聞き覚えだと。
先生の持論は「絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んでやるのが絵本である」まずは、聴く力を蓄えることが大切だとおっしゃっています。
読んでくれる人がいること。
印象的だったのが、学生さんに好きな絵本を聞き、作者が誰だか聞くとほとんどわからないと。だけど、その絵本を誰に読んでもらったかはよく覚えているというお話しです。
私は職業柄、絵本の作者も一緒に覚えていますが、それはここ最近のことだと。確かに、絵本の思い出は一緒に楽しんだ人との思い出なのです。


また、絵本は教育ではなく遊びだということもおっしゃっていました。
最近は、何かを教え込もうと絵本を選ぶ人もいますが、本来は子どもが物語の世界を楽しむもの、読んでくれる人との時間を楽しむもの、美しい絵を楽しむものであるはずなのですよね。


「大人は絵本の絵を見る、子どもは絵本の絵を読む」
文字を覚える前の子どもは大人が話してくれるお話しを
絵本の絵を「読み」ながら楽しんでいます。
だから、文字を覚える前でも、その絵を見るとお話を諳んじることが出来たりします。


今回の原画展は、当時絵本の原画は捨てられていた中、松居先生が自身で保管されていたものたちなのだそうです。
「こどものとも」の絵本は何十年も前のものが今でもロングセラーでたくさんの子どもたちに親しまれていますが、それは美しい言葉と優れた絵のなせるわざ。
何十年経っても古びることがない本当にこだわって作られたものだからこそなのでしょう。
日本の絵本文化はこういった方々のおかげでとてもいいものが子どもたちに引き継がれています。
おもちゃに関しても、絵本と同じくらい、優れたもの、ロングセラーのものをもっとたくさんの人に認知してもらいたい。そのために、私が出来ることはなんだろうなって考える日々です。

とうとう、最終日の4日目。
昨夜はおもちゃやさん近くのペンションに宿泊しました。
もちろん、一晩中雨でした。が、天気予報では朝から晴れ
期待して就寝。そして、朝も5時に目が覚め、窓の外を見てみると、

「どうぞのいす」がしかもペアであるじゃないですか。かわゆい。


そして、ペンションのわんちゃんが散歩案内をしてくれるというおまけつき。

ちょっと先を進んでは、ついて来ているか振り返るというおりこうさん。
朝は三文の得、というが三文どころじゃないよねー。
この気持ちのよい朝は、山の朝と一緒だなーと。

美瑛の景色は聞いていた以上に、本当にすばらしかったです。

ペンションを出てからは、飛行機の時間が許すまで美瑛をドライブしました。

とくにお気に入りの場所がここ。
空につづく階段。

上ってみると、見晴らしがよく本当にいい気持ち。
そして、思わずごろりん。

こんな場所を独り占めできて、こんなに時間がおだやかにながれるなんて
北海道いいところだなぁ、ちょっと住みたいぞ・・・。
でも、きっと冬は厳しいんだろうなぁと思うんだけど。
それを確かめに今度は冬に来たい!


今回の旅はNOBのお二人、キンダーリープ、美瑛の丘のおもちゃ屋さんの店長さんと、おもちゃが大好きな人たちとお話をすることができて、美瑛のきれいな自然に癒されて充実しまくりな4日間でした。


必ずまた行くぞ、北海道!と後ろ髪を引かれながらの帰路となりました。