②の続き
台座ノ頭へ
八ヶ岳の高山植物は6月半ば〜7月半ばがピークで、岩稜帯は色とりどりの花々に彩られる。
この時期はまだ梅雨なので、天候がなかなか難しいのだけど、梅雨の晴れ間を狙って行くと、アブの猛攻にやられる。大体、登山道は沢伝いなので、一人につき20匹くらいのアブに付き纏われ、分厚いタイツの上からでも齧られる。
トンボが出てくるとアブはパタっといなくなるのだけど、残念なことに、花の季節=アブの季節なので、今回は、アブも花もほぼ終了していた。
期待して行ったコマクサももう終盤らしく、
花は茶色くなったり、萎れていたり、穴が空いたりしているものが多かった。
それでも、ここまで来た以上、コマクサの群生地である「台座ノ頭」には行っておきたかったので、一人で行くことにした。というわけで6時過ぎに出発。
鳥ちゃんは大事を取って台座ノ頭には行かず、山荘で少し休んでから硫黄岳に向かうということで、硫黄岳山頂で待ち合わせることにした。
一人で向かう台座ノ頭。
14年前、初めて一人で硫黄岳山荘から横岳方面に向かった時のドキドキ感を思い出した。
台座ノ頭は標高2,795m。硫黄岳山荘は2,650mなので、標高差145mのダラダラ坂。
往復で30分くらいの行程。写真を撮りながらだと1時間くらいだろうか。
足元はザレていて石がゴロゴロ。でも、花を見ながら歩けるので、それほど辛くない。
ミネウスユキソウ(エーデルワイス)
6:30 振り返るともう硫黄岳山荘は遠くなった
今日は高曇りなので、遠くの山はうっすら。
風が強く寒いくらいなので、レインウエアを着て登る。
コマクサが増えてきた
一つ一つは結構ボロボロなんだけど…
この辺りがコマクサ大群生地
電気柵で保護されている
この辺りは、新期の小噴火によるスコリア(火山渣)や砂礫地が広がる特殊な火山性地質で
他の競合植物が育たないため、コマクサの生育に適しているらしい。
以前よりずっと株が増えたような気がする…
山側にもコマクサ
赤い地質で見えづらいが、谷側には無数のコマクサが咲いている
目の前は横岳の最高峰・奥之院。
小同心と大同心。奥に阿弥陀。中岳や権現岳も見えている。
写真を撮りながら、戻ろう
咲残りのチシマギキョウ
美形のコマクサ
7:00 30分前に硫黄岳山荘を撮ったのと同じ場所に戻ってきた
1時間前は蕾が多かったタカネツメクサが一斉に開いていた
硫黄岳山荘が近づいた時、鳥ちゃんが「まだここにいますよー」と手を振ってくれた。
昨日山荘に泊まった女性とおしゃべりしていたようだ。
お互いにいい時間を過ごせて良かった。ここからは一緒に、元来た道を戻る。
下山
鳥ちゃんと、硫黄岳山頂に向かう
台座ノ頭を振り返る
硫黄岳山荘も遠くなった
7:56 山頂に着き、この稜線も見納め。
いつもここでちょっと切なくなって、必ず一枚写真を撮ってから下る。
あとは夏沢峠に向かって下って行く
タカネヒゴタイ
クロトウヒレンに似ているが、クロトウヒレンは日本海側(北アルプス)、タカネヒゴタイは太平洋側(南アルプスや八ヶ岳)に分布するらしい。葉っぱも違う。
シラビソ
昨日、登る時には蕾だったシナノオトギリが見事な花を咲かせていた。
リンドウのように日照に反応して花が開くのかもしれない。
森林限界から、苔の森へ。夏沢峠→オーレン小屋へと向かう。
オーレン小屋でお腹が空いたので、「八ヶ岳(やっつだけ)おはぎ」を食べた。
一日限定八つだけ、とのこと。お茶がついて600円。ボリュームがあって美味しかった。
オーレン小屋では、小学生の坊やが硫黄岳登頂の表彰をされていた。みんなで拍手。
なんだか照れくさそうだったけど、夏休みの素敵な思い出になるだろう。
昨日から何度もすれ違うたび、お父さんが坊やを優しく励ましながら待ってあげてて、
とても素敵な親子だなと思った。
昔々、子どもたちを連れて、山に登ったり、キャンプをしたりしたことを思い出す。
綺麗なアブ。コガタノミズアブかな?
あとは苔の森を歩いて、夏沢鉱泉→桜平駐車場へ戻る。
苔の中にイチヤクソウがたくさん咲いている。小さな庭園のようだ。
苔の種類もいろいろ
鳥ちゃんが道路にいた芋虫を見つけて、踏まれないように移動させた。
ふわふわでとてもキレイな緑色。ヒメヤママユの幼虫のようだ。繭はスカシダワラ。
最後はさすがに足が疲れて、下り一辺倒だったせいか膝も痛くて(最近は膝に負担をかけないようにダブルストックを使っている)後ろ向きに下ったりした(笑)
ゲートを抜けると下界並みの日差しと高温で、駐車場までの600メートルが灼熱地獄。
登山中は高曇りで涼しかったが、ドピーカンになるととんでもなく暑いのだろうと思うと
夏山は少しくらいガスがあったほうがいいのかもしれない。
桜平のガタガタ道は相変わらず。鳥ちゃんの四駆に揺られて下って行く。
帰りはケロマキちゃんのベーグル屋さんでベーグルを買った。二人ともお元気そう。
何もかも懐かしい八ヶ岳。丹沢の次に、ホームと思える山域だ。
硫黄岳だけで13回も登ってるんだから、一時は本当に数え切れないくらい通っていた。
帰りはクレカを落とした八ヶ岳PAに寄ってもらって、コーヒーを買ってベーグルを食べた。
クレカはちゃんと上り線に届いていて、丁寧に保管されていた。感謝感謝。
今回、声をかけてくれて、車を出して運転してくれた鳥ちゃんには、本当に感謝感謝。
また、ご一緒してくださいね。








































