ザ・ファイター (2010) | チャレンジの日々

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解説
実在する伝説のプロボクサーと異父兄の家族愛、さらにはリングでの熱き戦いを描く感動作。ゴールデン・グローブ賞をはじめ、2010年度の各映画賞を席巻。監督は『スリー・キングス』のデヴィッド・O・ラッセル。主人公を『ディパーテッド』のマーク・ウォールバーグ、その兄を『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルが演じる。激しいボクシングシーンを見せるマークと、外見をがらりと変えて薬物中毒の元ボクサーにふんするクリスチャンの熱演が見どころ。

あらすじ
地域の期待を一身に背負う名ボクサーだが、短気でだらしない性格から破綻した日々を送っている兄ディッキー(クリスチャン・ベイル)と、才能に恵まれていないボクサーの弟ミッキー(マーク・ウォールバーグ)。過保護な母アリス(メリッサ・レオ)や兄に言われるがままに試合を重ねるが、一度も勝利を収められず……。

以上、映画情報サイトより引用




久しぶりに、レビューを「書きたいな~」と思った作品です(#^.^#)

ボクシング映画で家族もの、そして実話という、外れの少ないジャンル。
(まぁ、私はボクシング(殴り合いは全て)は最も苦手なスポーツなんですけどね(-_-;))

でも、映画だから見られるという。。。。
実際のは、決して見られません(-_-;)

アメリカ、マサチューセッツ州ローウェルという街が舞台です。
位置的には、ここですね。



主人公ミッキーの兄ディッキーは、地元のヒーロー。


何故なら、金メダリストのシュガー・レイ・レナードからダウンを奪い、故郷ローウェルの名を一躍有名にした元ボクサーだから。

それ故、ミッキーにとってディッキーは、地元のヒーローであり、家族のヒーローであり、兄として心のヒーローであるという。。。。。。


しかし、このミッキーの家族。
恐ろしいほどの共依存の一家なのです(-_-;)
兄は沸点の低いドラッグ中毒で、自分の夢を今度は弟に託していて。

母や姉妹は、ミッキーのファイトマネーを頼りに生きています。


まあ、大抵の動物は、群れで暮らすものだし、依存関係は人間だけじゃないので、別にそれが悪いとは言えないのですがね。
私が生きてきて、心に響いている言葉として、
「人は、自分の為だけに生きるのには限界がある」という教えもあり。。。

誰かの為に生きることが、自分の生きがいにもなるということは、間違いではないと思うのでね。

ただ、この家族の期待や重圧が、ミッキー1人に圧し掛かっていることが、
「自分のために生きさせてあげればいいのに」とは思ってしまうのですよね。
この作品を見た人は、皆そういう感情を抱くのではないでしょうか。

家族の圧を感じながらも、その愛の糸にからめとられて身動きできないミッキー。
しかし、酒場で働くシャーリーンという可愛らしい女性との出会いが、彼の心に変化をもたらします。


このまま家族の言いなりになっていたら、上を目指せないと気づくのです。
そこで、刑務所のご厄介から抜け出せない兄から離れ、トレーニングをすることに。

でも。。。。。
家族と決別することなんて、やはり出来ないんですよね。
特に、依存関係が強すぎる家系なのです。


それがいいことなのか悪いことなのかは、人それぞれ。
潰し合う関係ならば、間違いなく離別した方がいいけれど、彼らは、根源に「強い愛情」が存在するので、結果的に離れないでいても良い関係でいられるのです。
そこが良くってね、やっぱり。

家族一丸となって、世界チャンピオンに挑戦することになるミッキー。


兄がそばでアドバイスをくれ、信じ続けていてくれたことが大きかったと思います。
見事に勝利(#^.^#)


良かったです、特にこのお兄ちゃん(#^.^#)


私的評価星星星